なりあやの韓国シネマ留学記 -11ページ目

なりあやの韓国シネマ留学記

2017年、3度目の韓国留学。
ソウルの大学院で映画を勉強します!

プチョンでもうちょっと書くつもりが、その後急きょ軍艦島に行くことになり、もうすっかり頭が切りかわってしまいました。あはは。
 
「軍艦島」公開にあわせて、いくつかのメディアに書きますが、まずは今週土曜、京郷新聞のコラムから。
 
中央日報のコラムも今週土曜で、しかも全面書き直しまで求められて、軍艦島から帰って余裕ゼロでした。
 
書き直したコラムを夕方送信して、夜は、映画のビジネスを学びにソウルへ。
 
ソウル市城東(ソンドン)区が主催する「映画ビジネス専門人力養成課程」なるところへ。正式な受講生でなく、知り合いを通じての聴講ということで。7月11日から始まってたんですが、今日やっと初参加してきました。
 

 
実務に特化していて、大学では学べないような授業。なかなか貴重な気がするので、メモ代わりに今日の授業内容をさくっと書きます。
 
今日は、「配給」がテーマ。
 
映画のクレジットで最初に出る「提供(제공)」はメインの投資者。
最近の傾向としては、大手配給社がメインの投資者でもあるというパターンが増えている。
 
損益分岐点は、基本的に、客単価(1人当たり)3300ウォンで計算する。なんで3300ウォンなのかは不明。大体チケット1枚8000ウォンとかやねんけどな。
とにかく、例えば、今年最大規模の「軍艦島」の場合、
制作費225億ウォン、マーケティング費42億ウォンで計267億ウォンとして、267億÷3300≒809万という計算で、809万人動員できればもうかるということ。
 
809万人って、すごい数字ですよね~
 
10年前まででも、100億ウォン規模で騒がれてたのに、どんどん韓国映画の規模が大きくなっている。
 
その理由は、規模が大きいほど投資が集まりやすいから。
 
韓国では、韓国映画が映画市場の50%以上を占有していて、海外の作品は中小の配給社が扱うことが多い。海外作品の輸入本数は増え続けていて、2016年で1200本ほど。これまたすごい数。でも、全然存在感がないのは、IPTV(インターネットテレビ)のため。韓国ではものすごい普及してます。流通のために10館とかいう規模で公開するケースも。これ、日本で韓国映画が最近そんな感じですよね。意外とDVDはいっぱい出てて、劇場公開作としてDVD出すためにほんの一部の劇場で一瞬公開、という。残念でならない。
 
映画の買い付けは、海外の映画祭と共に開かれるマーケットで。主なものは、スケジュール順にベルリン、香港、カンヌ、ベネチア、トロント、AFM。ベネチアはマーケットがなくなりつつあり、最近脚光を浴びてるのは、トロント。上半期最大がカンヌ、下半期がAFM。AFMは映画祭でなくマーケット。
 
10年前までは、映画祭で作品を見て、どれを買い付けるか決める余裕があった。最近は、どんどん早めに買うようになっていて、シナリオ段階で買い付けるケースも。リスクがある。
 
日本は韓流ブームで一時韓国映画の大きな市場だったが、高く買っても動員できないケースが続いて、どんどん値段が下がった。
 
動員が見込めるのは、12月、1月、2月、7月、8月。冬休み、夏休み期間です。特に7月末。7月末公開作は、配給社としては最も動員を見込める作品。ということで今週公開の「軍艦島」は大本命ということです。その次は12月下旬。クリスマスの頃。
 
などなど。マニアックですみません。でも個人的には気になってたことばかりで、勉強になりました。聴講なので、気軽に行ける時に行きます。1回3時間、週3回。夏休み終わったら厳しいかな~

開幕式で個人的に最もときめいたのは、チョン・ドヨン(전도연)でした。

初めて生で見た。

 

 

韓国の女優さんで誰か一人、と言えば、チョン・ドヨンかな。

 

今回は、特別展「チョン・ドヨンに接続する」というのをやっています。

「接続(접속)」(1997)で映画デビューして、今年で20年。出演した17本すべてを上映するという企画。

 

プチョンの第一回で、「接続」を上映したというご縁もあるそうです。

 

わたしは17本中15本見ていて、好きな方から、

1、「シークレット・サンシャイン(밀양)」(2007)

2、「素晴らしい一日(멋진 하루)」(2008)

3、「ユア・マイ・サンシャイン(너는 내 운명)」(2005)

 

かな。

このうち、「素晴らしい一日」が時間が合ったので、昨日プチョンで見て参りました。DVDでなくスクリーンで見ると、やっぱり10倍ぐらいいいな。

 

 

この、ハ・ジョンウ(하정우)も好き。

またこういう情けない役やってほしいな。

 

元恋人という、近づきたいけど近づけない微妙な距離感が、さすが、ぴったりの呼吸で、見ていて心地いいほど。

1年前に元カレ(ハ・ジョンウ)に貸した350万ウォン(約35万円)を取り戻すお話。一見、素晴らしくもなんともない。元カレは手元にお金がないので、元カノ(チョン・ドヨン)と共に350万ウォンを集金に回るんですが、ことごとくその相手が女性で、元カレと親密な風。終始不機嫌な表情のチョン・ドヨンですが、ふっと見せる笑みが、いいんやなぁ~照れ

ああ、こんなしょうもない男が、好きなんやなぁって。でも、好きになるのも分かるような憎めないキャラでもあり。

 

セリフもいいけど、絶妙な間(ま)。

実は結婚しなかったとボソッと打ち明けた元カノの言葉を、その場では聞こえなかったふりをしながら、1時間ぐらい(?)の時差で、なんで結婚しなかったのかと聞き返す元カレ。それも、車のワイパーを直しながら。戸惑う姿は見せずに、でも心配しているという、さりげない優しさがにじみ出てる。

 

特に何が起こるわけでもない映画ですが、二人の演技で満足しちゃう。そしてなにげに、周辺のキャラもそれぞれおもしろい。人間臭くて。

まだ見てない方、ぜひ~

今日はプチョンに行くつもりが、先輩の取材にお付き合いして、結局行けませんでした…
でも、大当たりの取材でした。身近な人に、絶好のネタが。聞きながら、紹介した自分でもびっくり。ここまでドンピシャとは。持ってるな~わたし(笑)
 
そして今日は、中央日報のコラム、第一回でした。
いずれもイ・ジュンイク(이준익)監督の「東柱(동주)」「朴烈(박열)」で好演の俳優キム・インウ(김인우)さんのお話です。在日ならではの、活躍ぶり。
記事はこんな感じ。「ナリカワアヤのソウル散策」というコラム名に。前日に決まりました。さすが韓国。
 

 

写真へぼくてすみません。

影が入らないように撮るの難しいわ~

 

ウェブ版は以下のリンクです。

 

http://news.joins.com/article/21759328

 

明日こそ、プチョン行くぞ!おー!