韓国シネマ留学)もうすぐ公開の『1987』 | なりあやの韓国シネマ留学記

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2017年、3度目の韓国留学。
ソウルの大学院で映画を勉強します!

冬休みも週2回は大学の研究室(日本学研究所)に出ます。

研究補助員という立場で、たまに翻訳とか学会の運営をお手伝いしますが、仕事をふられない時はやりたいことをやっていいという、ありがたい。昨日はほぼ、映画『1987』の記事を書いてました。

 

 

12月27日公開@韓国の映画で、先週試写会で観てきました。

 

規模の大きな映画の中では、今年一番良かったな。

記事にも書いたけど、今年らしい映画。

なぜなら、朴槿恵大統領の退陣を求めて昨年11月ごろから盛んに行われた「ろうそく集会」を思い出させるから。

 

1987年というのは、6月民主抗争というのがあった年です。

 

なぜ30年前の出来事が、ろうそく集会と結びつくのかというと。

 

忘れもしない昨年11月12日。

わたしは大学院の入試のためにソウルに来ておりました。

午後、市庁前で約束があって向かったんですが、ものすごい人人人で、押しつぶされるかと思った。

この日、初めて100万人規模のろうそく集会が開かれたんですが、ニュースでは「1987年以来」と、言ってました。

それが6月民主抗争。全斗煥政権下、結果としては、大統領直接選挙制を勝ち取りました。

 

監督は、チャン・ジュナン(장준환)。

『ファイ 悪魔に育てられた少年』(2013)、『地球を守れ!』(2003)の監督で、女優ムン・ソリ(문소리)の夫でもあります。

『地球を守れ!』はだいぶ変わった映画ですが、けっこう好き。当時の興行は全然だめだったみたいですが、意外とファン多いです。

 

この2作品とは素材も全然違うし、監督色というのはよく分からないんですが、「誠実に作ったな」という印象。

それは、おそらく1987年に亡くなった二人の若者に対する敬意からくるのかな、と思いました。

試写会後の会見で、監督は亡くなった二人の当時の年齢について語りながら、涙で言葉につまってしまいました。

その後、しばらく沈黙が流れて、司会者が次の質問を促したほど。

 

二人というのは、

1987年1月に警察の拷問で亡くなったソウル大生、朴鐘哲さん。22歳でした。

1987年6月のデモで催涙弾が当たって亡くなった延世大生、李韓烈さん。20歳でした。

 

李韓烈役については公開まで秘密だそうですが(監督からもお願いがありました)、試写会で客席から「おーーー!」と歓声があがるほど人気の俳優さんです。

 

映画の大半は、朴鐘哲さんの拷問死を隠蔽しようとする警察側(国側)と、真実を明らかにしようとする側の攻防です。

それが、6月民主抗争につながっていく。

 

メインキャストは、キム・ユンソク(감윤석)、ハ・ジョンウ(하정우)、ユ・ヘジン(유해젠)、キム・テリ(김태리)

ですが、誰が主人公というよりも、みながリレーで主人公となる感じ。

見ごたえあります。年末年始韓国にいらっしゃる方、ぜひご覧ください~