韓国シネマ留学への道⑨ | なりあやの韓国シネマ留学記

なりあやの韓国シネマ留学記

2017年、3度目の韓国留学。
ソウルの大学院で映画を勉強します!

本日、朝日新聞での最後の記事が掲載されました。

思い入れたっぷりの記事で、締めくくれて、幸せです爆  笑

この連載と直接は関係ないですが、ちょっと関係あるので。

 

http://www.asahi.com/articles/DA3S12749370.html

 

韓国映画界で活躍する日本出身のお二人に話を聞いていますが、

一人は、「東柱(동주)」で刑事役を務めたキム・インウ(김인우)さん。

この映画で一目ぼれしました。

と思ったら、それまでもけっこう見てました。

いっぱい出てる出てる。

韓国映画にほれ込んだきっかけの映画が「おばあちゃんの家」というのも一緒で。

 

もう一人は、「お嬢さん(아가씨)」で助監督を務めた藤本信介さん。

以前から活躍ぶりは色んなところで聞いていて、一度お会いしたかった。

藤本さんも、留学が同時期(藤本さんは2001年~、わたしは2002年~)で、同じ韓国映画の状況を体感してました。

そして、富山大出身照れ

わたしも富山にいたので一気に親近感わいちゃいました。

ちなみに藤本さんのインタビューは、大学院の面接の後でした(笑)

 

韓国映画がおもしろい、おもしろいと言ってもなかなか伝わらないけど、こうやって、ほれ込んでその世界に飛び込んでいく人たち(それも、ちゃんと活躍してる!)を描くことで、ちょっとは伝えられないかな~という思いを込めました。

 

さてさて、いい加減、話を【入試】に戻します。

 

書類の話は次回以降に回しますが、ぶっちゃけ、試験は面接だけでした。

 

それも10分程度。

 

日本からはるばる行って……

 

忘れもしない、11月12日。

前日夕方、「弁護人(변호인)」主演のソン・ガンホ(송강호)の来日記者会見をちょっとだけ聞いて(最後まで聞きたかった!)、飛行機に飛び乗りました。

11月12日は、最初の100万人デモの日でした。

みんな、気もそぞろ。

 

面接官は3人でした。

もちろん韓国語で。

3人のうち1人が、わたしが学びたいと言っているチョン・スワン(정수완)先生。

 

面接の冒頭で、

事前に提出した「自己紹介&研究計画書」を見ながら、1人の先生が、

「朝日新聞の記者さんですね」

と言うので、

 

ソン・ガンホ会見の話をしました。

「弁護人」の日本公開が3年遅れたことや、ソン・ガンホが朴槿恵政権作成の文化人ブラックリストに載っていることなどなど。(「弁護人」は盧武鉉元大統領がモデルなので、朴政権にとっては好ましくない映画でした)

 

それに対して「記者さんなので、韓国映画の状況はご存じかと思いますが、日本はどうですか」の質問。韓国映画の状況というのは、釜山国際映画祭にも介入があるなど、要するに、朴政権に批判的な映画は上映しにくい状況です。

 

わたしは日本の映画界にそれほど詳しいわけではないのですが、おそらく、露骨な圧力はないんではないかなと思います。どちらかというと、自粛?という程度に答えておきました。

 

映画ではないですが、わたし自身、朝日新聞に身を置きながら、韓国報道に対する偏見はけっこうあると感じました。社内外で。基本、わたしは気にしないのですが、一度は上司から、明らかに韓国嫌いの読者のいちゃもんのような反響を見せられ、「韓国についての記事を良く思わない読者もいる」というようなことを言われました。先輩が「そんなのヘイトスピーチに同調するようなものですよ」と怒ってくれて、救われましたが、そういう上司のために、韓国関連の記事を書くのが難しい時期もありました。退社を考え始めたきっかけの一つです。

 

そういう意味では、日本の映画界でも、現政権に批判的な作品を避けるという傾向は無意識的にでも、あるのかもしれないと思います。

 

そして肝心な質問。「なぜ韓国で映画を学びたいのか」。

 

これについては、長くなるので、はしょっていいですか(笑)

もちろん、第一に韓国映画が好きだから、ですが。

 

おおざっぱに言って、以上のようなやりとりで10分なんてあっと言う間。

面接なのか雑談なのか分からない内容でしたが、楽しかった。

 

そして、印象的だったのは、韓国映画界が表現の自由を脅かされているという文脈だったので、「でも、状況はこれ以上悪くならない気がします」とわたしが言ったら、

 

先生が満面の笑みで、

「もちろんです、今日がD-デイですから!」と。

 

面接は午前中で、午後4時から、100万人デモでした。

わたしもチラッとのぞいてきました。

 

 

市庁前。

人人人で、窒息するかと思ったガーン

 

圧力も強いけど、それにめげない国民性。

 

この人混みをかき分けて、藤本さんのインタビューへ。

忘れられない面接日でした。