こんなにゆっくり年末年始を過ごすのは、入社以来初めて![]()
というわけで、ちょっと遡ります。
韓国映画にはまっていったのは、2002年、最初の韓国留学でした。
当時19歳。大学2年生を休学しての、語学留学でした。
行き先は高麗大学。
母の実家が映画館だったこともあり、それまでも、映画は好きでした。
韓国映画も少しは観ていて、それなりに好きな作品もありました。
でも、わたしにとって運命の作品は、
「おばあちゃんの家」(2002 原題:집으로...)
でした。
2002年4月公開。
4月からの留学で、韓国語がまったくできなかったわたしに友達が「ほとんどセリフないから、韓国語できなくても楽しめる」と、紹介してくれた作品です。
ほんとに、このポスターの通り、おばあちゃんと子どもの話で、とってもいい映画ですが、地味と言えば地味。
それが、立ち見でした。
その観客の映画愛に、ほれちゃいました。
いいなぁ~こういう映画が愛される韓国!って。
それまで日本で立ち見を経験したのは、宮崎駿のアニメと「タイタニック」ぐらい。
こういう一見地味だけど素晴らしい作品が、熱烈に支持されるということ自体が、新鮮な驚きでした。
わたしにとって特別な作品なんですが、わたしだけじゃないようです。
「東柱(동주)」(※去年韓国で公開、日本は今年夏公開予定)で刑事役を熱演した在日の俳優キム・インウ(김인우)さんも、韓国映画にのめり込んだきっかけの作品が、この「おばあちゃんの家」なんだそうです。
「映画に愛をもらったのは初めての経験だった」と、おっしゃってました。わんわん泣いたんだそうです。
「おばあちゃんの家」をきっかけに、映画館にも通いつめたし、ビデオも借りまくったし、映画漬けの留学生活でした。映画のセリフを聞き取りたくて韓国語を勉強したと言っても過言でないくらい。今も、「よく韓国語を維持してますね」と感心していただきますが、勉強という勉強は全然しなくて、もっぱら韓国映画を観て、韓国映画に関する雑誌やらネットの記事を読むことで維持してる気がします。
今振り返っても、2002年って、韓国映画がどんどんおもしろくなった時期だったんですよね。
中でも圧倒されたのは、「オアシス」(2002 原題:오아시스)。
これをリアルタイムで劇場で観られたのは、大きかった。鳥肌ものでした。劇場を出たときの興奮は今も忘れられない。
すぐにイ・チャンドン(이창동)監督の前作「ペパーミント・キャンディー」(1999 原題:박하사탕)も観ましたが、これは、同じくイ・チャンドン監督の「シークレット・サンシャイン」(2007 原題:밀양)と共に、マイベスト5に入るほど好きな作品です。
好きな作品は山ほどあるけど、誰か一人監督を選ぶとしたら、イ・チャンドン監督。
「ポエトリー アグネスの詩」(2010 原題:시)以来、なかなか監督作が生まれず、さみしいです。昨年の釜山国際映画祭では、「もうすぐ新作のクランクイン」とおっしゃってたので、楽しみにしていましたが、今ほどニュースを検索してみたら……
また、ダメになったようです![]()
カン・ドンウォン(강동원)、ユ・アイン(유아인)主演というウワサだっただけに、ほんとに残念。なんでダメになったんかなぁ。
2002年に話を戻すと、ほんの軽い気持ちで語学留学をしたわたしは、とても韓国抜きには生きていけないほど、はまってしまいました。「なんで?」と聞かれても、答えられない。
たぶん、付き合ってた韓国人の彼との別れもあったと思うけど(笑)、もぬけの殻のようになって帰国し、なんとか正気を取り戻した頃、次の留学(交換留学)を画策し始めました。
(まだまだつづく)
