韓国映画㉛ファン・ジニ | なりあやの韓国シネマ留学記

なりあやの韓国シネマ留学記

2017年、3度目の韓国留学。
ソウルの大学院で映画を勉強します!

最近、朝鮮時代にはまってます。

色々縁があって、それぞれつながってくると、おもしろい(´∀`)

 

というわけで、いまさら「ファン・ジニ」(2007 原題:황진이)

 

 

朝鮮時代に実在したとされる妓生(キーセン)。

日本ではたぶんファン・ジニと言えば、ハ・ジウォン主演のドラマ(2006年)の方が知られてますよね。

韓国でもドラマはヒットしましたが、翌年公開のこの映画は興行的にはあんまりだったみたい。

 

最近にわかに朝鮮時代に関心が傾いてる理由の一つは、この本。

もらいもの(笑)

「韓国史 映画館」(한국사 영화관)

 

 

映画の背景の歴史を解説してくれる本なんですが、これまでぽーっと見てたのが、やっとこの本で史実と創作の境目が分かってきました。

 

なんせ基礎知識がなさ過ぎて。

 

ファン・ジニはこれまで小説、ミュージカル、歌、映画などの素材としてたびたび使われてきましたが、映画だけでも1950年代以降、2007年までに5本作られているそう。さらに昨年も作られてるみたいなので、6本ですね。だいぶ多いな。

 

それだけ、素材として魅力的ということですが、この映画では、その魅力を出し切れなかったかな。

ファン・ジニを演じるソン・ヘギョ、美しいのは美しいんですけど、見せ場があんまりない。

例えばコムンゴを弾くとか、歌うとか、踊るとか、絵的にファン・ジニの芸が見たかったな~。

 

原作は、北朝鮮の小説家の作品だそうです。

その小説に登場するのが、架空の人物ノミ(ユ・ジテ)。

ファン・ジニとの悲劇的な愛が描かれてますが、むしろ映画ではノミが主人公と言ってもいいぐらい、比重が重い。

 

ユ・ジテは、2013年の釜山国際映画祭の時に、インタビューしました。

映画のイメージ通り、超が付くほど落ち着いていて、逆に緊張しました。

スクッと立ち上がったら、ほんとに背が高い。190近くある。

その時は、俳優としてでなく監督として取材しました。

 

大規模な商業映画が主流となった現状を「作家性のない、涙腺を刺激するだけの映画ではレジャーの役割しか果たせない」と、憂えている。
 

って当時の記事に書いてます。

うっすらしか覚えてないけど、そんなこと言ってた。

知的ですよね。

 

ユ・ジテは釜山のインタビュー入れて、3回生で見たな。

韓国の俳優さんでは一番多いかも。

1回は大学路の演劇「六分の六(戮)」(육분의 륙)で。

これはユ・ジテが出演してて、わたしはただのお客さん(当時留学生)ですが。

もう1回は奈良で記者してた頃、ドラマ「スターの恋人」のロケを取材しました。

奈良的にはちょっと盛り上がってましたが、全然だめでしたね。ドラマ。

 

商業映画もドラマも出るけど、小劇場にも出るし、監督として作るのは低予算で質の高い映画。

尊敬する俳優の一人です。

ノミも良かったけど、作品そのものにあんまり入り込めなかった。

脚本かな~何かに妥協してる気がしました。と、勝手なことを言う部外者。スミマセン。