最高のリトリート 「キレイは水の流れから」@どんぐりの芽 | 安田あんみ オフィシャルブログ 

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  何物でもない、オンリーワンの私をめざして
 

キレイは水の流れから 2023812-13

どんぐり×フェミニンケア 

~キレイをはぐくむココロとカラダのつかいかた~

 

「高速道路のお盆渋滞を回避するため、集合場所は海老名駅に変更です」

そんな連絡が入ったのは、旅が始まる日の朝だった。もっとも前泊予定の集合は夕方だから、連絡が遅すぎたわけではないのだけど。

私ったら最近、色々なことに期待しない癖がついていた。新しい出会いに期待して、裏切られることが多かったからだ。思いを巡らせ勝手に準備して、セリフを用意して、それなのに言えなかったり、ウケなかったり、場違いだったり。

でも今回は、裏切られるのが怖くて期待しなかった訳じゃない。どんなに期待しても、それ以上のものが待っているのがわかっていたから。

ゆうきくんとみどりん企画に、とてつもない何かが待っているのを知っていたから。

期待もせず、準備もせず、心も身体も空っぽにして、受け取れるものはめいっぱい受け取りたかったから、敢えて身軽な気持ちで参加しようと思ったのだ。

 

夜、暗い中で着いた「どんぐりの芽」の宿は、(この際だから正直に言っちゃうけど)言葉が出ないほどくすんで見えた。今どき『古民家』とテレビで紹介される宿は、映え映えのオシャレなものばかりだ。期待してなかったのに、気持ちを空っぽにしていたはずなのに、どんぐりの芽のお体裁は、私にはちょっと違う、と思っていた。

ちりばめられている物たちもそう。謎骨董と言うけど、謎すぎて触れるのさえ躊躇われた。私ったらこの先2日間大丈夫かな、と思いつつ、眠りについたのだった。

 

1日目、朝。

いつもの時間に目が覚めて、朝の支度をしていたけど、肌に感じる爽やかさは格別だった。それなのに、7時を過ぎると日差しも強くなり、猛暑の夏が顔を出してくる。

それが時計に合わせたようで、今更びっくりした。

朝って、こんなだったっけ? そう思った時、少しずつ何かが変わり始める。

 

ゆうきくんのオリエンテーションがあり、みどりんのフェミニン講座の講義が始まっても、変わり始めた何かの正体はわからずじまいだったけど、確実に身体にも心にも何かが染み込んでいく。そして、空気も時間も、まるで違うものになっていくのを感じる。

人の身体は70%の水で出来ていて、それが流れているから成り立っている、とみどりんは語る。森づくりをしてつくづく思うのだけれど、森と人の身体は同じだな、って。人は何か悪いものが溜まって血流が悪くなれば、具合が悪くなるように、森もお手入れをしてあげないと、水が入らずうわべだけ滑って土砂災害が起こる。

森づくりの基本は、しがらみを作り、足掛かりを作り、炭を入れて菌糸をよび、土を豊かにし、まず水を染み込みやすくしてあげることだけど、人も、キレイな水が身体の中に入っていく穴のケアをしてあげることで、確実に変わっていく。穴は入り口でもあるけど、出口でもあるのだから。……みどりんの話は続く。

 

よくよく噛んで味わう昼食の後に、午後のフェミニンケアの体験が始まるのだけど、私ったらとてつもない睡魔に襲われて、少し寝入ってしまった。目覚めた時、何かつきものが落ちたような気がする。しかしそんなことを味わう間もなく、温めて処理したごま油での背中マッサージをし合う。してもらっても嬉しかったけど、してあげることが癒しになるのがとても楽しかった。

そして夕食作り。

メニューはかまどで炊く、お野菜たっぷりで重ね煮の鹿肉リゾット。

陰陽で調和した「重ね煮」の意味を知り、初めて見る鹿肉を調理して味わう。

もう、何とも言えない最高のおいしさを、眼でも耳でも香りでも、舌でも歯ざわり、のど越しでも、胃の中に入っても、腸に送られても、つまり全身で、みんなと一緒に味わった。

 

それは、買い出しと温泉へ行くため、どんぐりの芽の外に出た時に起こった。

こんもりとした木の入り口を出た時、今までの空気感がガラリと変わって、普通の風景が広がっていたのだ。今まで非日常の異世界にいて、ふっと現代に戻ったような。

その時初めて、どんぐりの芽の空間にものすごいパワーを感じ、愛おしい素晴らしい、居心地のいい世界だとを知る。

その晩は外から帰ったら、浴衣を着て過ごした。私史上一番のカワイイ服。

 

2日目。

朝起きたら、一皮剥けた私がいた。

いつもストレスを抱えるようなことが少なく、お体裁も繕わない自由なはずの自分が、なぜか硬い衣を着て、自分が自分を縛っていたのかもしれない。それが取れていた。

行き先が沢だとわかっていて、その後海に行くことを望んで、敢えて浴衣で行くと主張する。するとみんな、可愛い服に着替えて沢に出発。

沢で瞑想した後、水の流れを感じるのだけど、冷たい水の流れは、身体の中の流れも呼び覚ませてくれるようだった。

浴衣を着ているのだからやるまい、と思っていたのに、あっちゃんやゆうきくんがビニールごみを拾い、流れるようにしているのを見ていたら、やっぱり水を通したくなった。

気がつくと、石をどけて、川の流れを作り始めていた。

 

海では、水着の芽依ちゃんを筆頭に、浴衣のみどりんもあっちゃんも海の中に座り込み、波と戯れていた。実は台風の影響で、サーファー1人いない、大波の海だったけど。

私は貝殻を拾って海を感じていた。今回の7人の仲間思っていた。

それぞれ自分の中の私をみつめて、大地と海と水の流れと、繋がりと調和を見つけて感じて、感謝して、自分の中に取り込んでいたのだと思う。

 

昼食はうーめんと猪肉。~ハンターゆうきくん産~

味付けは塩胡椒だけで玉ねぎと炒めたけど、ジビエ臭さなんて微塵もなく、うまい。

うーめんには生姜、シソ、玉ねぎの梅酢づけ、しげちゃんからのきゅうりの煮つけなど色々な薬味が用意され、トマトとわかめが入ったつゆで頂いた。

うーめんもしげちゃん差し入れとか? おいしかったよ!

気がつくと、ずいぶん遅い昼食だったな。

 

午後のプログラムは、私がお話会したいと言ったら採用され、お嬢さんグループからは、学生時代の部活の話を、お姉さんグループからは、最近行った一押しの場所(写真付き)の話を伺った。人となりがわかって面白かった。

そして、振り返り、片付け。

みんなのわくわくドキドキの感想は、ほんとキラキラ輝いていた。

 

そう。ここに降り立った時の、言葉が出ないほどのくすんだ印象はどこへやら。

見えるもの、聞こえるもの、香ってくるもの、風、空気、肌に感じるもの、もちろんお食事として頂いたもの、何回も入れ替えてくれたハーブティー、常備されたハーブウォーター、そしてそして、ここに集った7人の思いや考え、しぐさ、してくれたこと、言ってくれたこと、何もかもすべてが、キラキラ、わくわく、ドキドキしていた。

手に取ることもないな、と思っていた謎骨董の中から、ガラスのろうそくカップを見つけて、おウチに持って帰ることにしていた。この器には、2日間の素敵がいっぱい詰まっている。それを見て思い出すんだ。

 

凄いよ! 本当に素晴らしかったよ。 すてきな時間だった。

ゆうきくん、みどりん、芽依ちゃん、舞ちゃん、ももちゃん、あっちゃん。本当にありがとう。

一緒に過ごせて、とても幸せだった。一生の宝物だよ。

 

自分探しの旅に出る、っていうけど、自分って私の中にあるんだね。幸せの青い鳥はおウチにいたように、幸せも宝物も自分の中にある。

今回の大発見は、刻一刻と自分が変わっていくことを感じられたこと。

くすんだどんぐりの芽がきらっきらになるように、私も時間の流れの中で少しずつ変わっていって、きらっきらになった。

フェミニンケアで体のお手入れを知り、おいしいものをいっぱい食べたからだけど。

今回自分でもびっくりするほど饒舌で、自分のダメ話をいっぱい話して、心のデトックスをさせてもらえたのも、ものすごく大きかった。

本当にありがとうございました。

お楽しみ様でした。

 

P.S

このわくわくどきどきは「出張森づくり隊」に繋がっていくよ。