ラーメン二郎 府中店 36 | 主にラーメン二郎の記録

主にラーメン二郎の記録

主にラーメン二郎を食べた記録として駄文を書き散らかしていて自分自身のライフログ的な位置付けです。

※アイコンは人生初の二郎を食べたラーメン二郎吉祥寺店の成れの果ての生郎(既に閉店)

ラーメン二郎府中店に行きました。



4月30日の夜のことです。





前回訪問は2020年の年末最終日だったので約4ヶ月ぶりでまたもや連休前最終営業日の訪問となりました。


連休前最後の平日の夜に府中店のラーメンを食べて連休に突入するというのが割と個人的なルーティンになってきているような。




到着したのは18時30分頃で、二郎が入っている雑居ビルの正面入口側からは行列の具合は分かりません。


並んでなければ良いなぁ。と歩いて行くと・・・




想像していなかった人数がズラッと並んでいました。


だいぶ待つことになりそうですが、皆さんが僕と同じく「連休前に府中店のラーメンを食べたい!」って思った結果なので、並んでいる皆さんとはある意味お互いを尊重すべき同好の士です。




そんな感じで並んでいるとだんだんと空も暗くなってきて、隣のホテルも何となくソレっぽい雰囲気が出てきた感じで。


僕が入店するまでの間に何組かカップルが退室してきていましたが、だいたいコチラ側の行列を見て立ち止まってスッと逆側に方向転換していました。そりゃそうだろうな。




店頭の貼り紙は土日祝休みの17時〜20時営業になっていますが、緊急事態宣言が解かれた現在でも多分同じ営業時間のハズです。




やっと入店。ボタン大きめの券売機で個人的定番メニューの小ラーメンを購入しました。




入口左側のカウンターの一番奥に座る際に気付いていたのはカウンターの上に置きっぱなしになっているスマートフォンで、画面は斜め上を向いて立てられていました。


きっと動画を観ながらラーメンを食べてそのままスマートフォンをカウンターに忘れてしまったのでしょう。


ラーメン二郎の他の店舗でも動画を観ながら食べている人をたまに見かけますが、どう考えてもあまり良いモンじゃないなぁ。


ラーメン二郎に限らずお店によっては明確に禁止している所もそこそこあるし。


当たり前のようにすぐに退店したお客さんが戻ってきて無事にスマートフォンを取り戻して一件落着。


スマートフォンと財布の忘れモノはすぐに戻ってくる。なんて店主さんとマスク越しに少しだけ話をしてラーメンを待っていると、やがてテボざるに入れられていた麺が茹で上がり、トッピングを聞かれた後に僕のラーメンが配膳されました。




小ラーメン750円+ニンニク少し+野菜+脂+カラメです。


だいぶ立派なビジュアルで下皿付だなんて、おそらく初めての経験のような気がします。


一瞬大ラーメンに間違えられたかと思いましたが、きっと野菜コールをしたのでこの姿になったのでしょう。




ニンニクは刻みの細かいモノがこのくらい盛り付けられています。


府中店のニンニクはデフォルト量でちょっと多めな気がするので、個人的には少なめリクエストがしっくりきます。


そして公式ツイッターが「赤いダイヤ」と呼ぶスープの素材であるニンジンのかけらも散りばめられていて。




野菜はシャキシャキと言うより、もう1段階ハードめな食感で「府中店の野菜」としか言えないような仕上がりです。




そして脂はスープ寸胴の上に浮いている背脂を濾して入れてくれるのですが、先程のニンジンのようにスープの素材も混入するのでソレを発見するのが割と好きだったり。


今回はニンジンと長ネギ、タマネギといった素材の発見に至りました。




重厚な陶器製のレンゲで飲むスープは液体油が浮く非乳化スッキリ系で、醤油の主張よりも旨みとまろやかさが前面に出ているタイプです。




豚は写真を見れば分かる通りのトロトロに煮崩れたモノが2つ。


特に右側のは煮豚塊の端部分で、たとえ歯が1本も無くても歯茎だけで問題なく咀嚼出来るぐらいの柔らかさでした。


脂と絡めて野菜をバリバリ食べて豚もパクっといってから天地返しを行います。




この麺の太さは二郎全店でNo.1・・・だと思いましたが仙台店の月曜限定の特殊な太麺を経験していないので暫定チャンピオンという事にさせてください。




割り箸より太い麺をズルズル啜り上げる事は難しくて、折りたたみながら口の中に押し込むイメージで食べて行きます。


もちろんこのビジュアルなので、噛むのには相応の咀嚼力が要求されて、アグアグアグとひたすら顎を使う感じになっています。


まぁ常識的に考えて、この極太麺の主張と言うか存在感に非乳化スープが負けてしまっていると思うのですが、別にこのアンバランスさは決して残念なモノでは無くて、逆にこのミスマッチ感が府中店のラーメンの魅力の1つになっているんだと。


唯一無二の極太麺とスッキリマイルドな非乳化スープにバリバリの野菜、甘い脂、ニンニクのパンチと構成パーツの1つ1つのベクトルは異なる方向を向いているような気がしますが、その多様性こそが何ものにも代え難い魅力となっていて、ソレを理解している僕を含めた二郎好きな人間がこれだけ行列を作っているのでしょう。


うんうん。コレが府中店のラーメンだよな。と納得しながらひたすら顎を使い続けてやがて完食となりました。


とても旨かったので名残り惜しくスープをレンゲでチビチビやって、キリの良いところで丼をカウンター上部に片付けてご馳走さまでした。と。


店主さんもしっかり挨拶してくれて、最後に明日からの連休はゆっくり休んでくださいね。と伝えて退店。




お店を出てふと気付きましたが、この昭和感が残る雑居ビルもお酒を取り扱うお店ばかりなので緊急事態宣言の影響でシャッターが降りまくっています。


ひょっとしたらこのビルで営業しているのは二郎だけじゃないのかな・・・などと考えながらビルを後にしたのでした。