オランダ軒に行きました。
4月初旬の土曜日のことです。
越境を伴う移動自粛が解かれていたこの日は3ヶ月ぶりに都内を出て朝早くから電車に揺られてラーメン二郎栃木街道店→ラーメン二郎越谷店と2杯のラーメンを完食しました。
そして3杯目となるのは大宮市岩槻区にあるオランダ軒。
オランダ軒の営業時間は上の写真の通りですが、たまに夜営業が材料の都合上で早仕舞したり無かったりするので、お店の公式Twitterを確認してから訪問するのが吉です。
夜の部開始の1時間以上前に到着するとまだ誰も並んでいなかったので、5〜6番目になるように時間調整を図ります。
なぜ5〜6番目になりたいかと言うと、オランダ軒のファーストロットは4杯なので、着席してからゆっくりビールを味わえる時間のあるセカンドロットがマイベストという事で。
3ヶ月以上ぶりなのでやはり1番上にも書いてあるしょうゆラーメンだよな。なんてメニューに悩みつつ辺りを散歩したりしながらちょうど良い順番になるまで適当に過ごしました。
当り前ですが観光地でも無いお店の周りに見るべきモノはなかなか無いので、裏の水の入っていない田んぼや用水路なんかボーっと眺めたりなんかして、何となくコレぐらいと思った時間に店前に戻って来てみます。
ちょうど待ちは5人で当初の計画通りに丸椅子にも座れる6番目をゲットして、我ながら素晴らしい頭脳プレーだったと悦に入ったりなんかして。
そして定刻にお店は開店となり、女性店員さんから優しくおいでおいでと呼び込まれました。
待望のビール。新潟県限定のサッポロ「風味爽快ニシテ」400円です。
限定デザイン缶らしく裏にはアルビレックス新潟のロゴとイメージカラーのオレンジ色がドーンと。
サービスで頂くおつまみはボリューミーな鶏のチャーシュー。
店主さん同士がリスペクトしあっている加須市の最強町中華「かし亀」でも同じように旨い鶏チャーをラインアップしていて実に良い感じなんです。
鶏チャーをつまみにビールをゆっくり呑みながら個性的な風貌の店主さんのオペレーションを何となく眺めながら(カウンターの衝立が高くてあまり分からない)ラーメンが出来上がるのを待って、やがて待望の1杯が到着。
しょうゆラーメン900円+小ライス100円です。
ここで気付いたのですが味玉をプラスしなかったのはなぜだろう。
単なる買い忘れか売切れだったのか・・・1500円で100円お釣りがあったハズだから購入しておけば良かったと今更ながら思い出して若干残念がっています。
半熟具合が素晴らしいあの味玉を食べたかったなぁ。
具材はチャーシュー、ほうれん草、ナルト、メンマ、海苔と長岡生姜醤油ラーメンの王道を行くモノでそれぞれ手間がかかっているのが分かりますが特にチャーシューのこだわりがスゴい。
1番旨い状態で提供したいという店主さんのこだわりで様々な部位を注文が入ってからカットするという方法を取っています。
なのでバラに近い部位やスネに近い部位や時にはネック(豚トロ)に近い部位が入っていて1杯で相当チャーシューを楽しむことができるんです。
そしてライスとの組合せも抜群でセルフチャーシュー丼にするのは個人的鉄板。
「ライスが1番合うラーメン」と仲の良い方が言っていましたが、確かにこのチャーシューでライスがガツガツ進むしその通りだなぁ。
そしてスープは四万十産の生姜が効きまくって旨みとパンチが強い味わいに仕上がっています。
朝イチはスッキリしていて時間が経つに従ってスープ寸胴が煮詰まって乳化して行くイメージなので、今回の夜の「遅汁」と呼ばれるソレはコクが強くて重めであると言えます。
オランダ軒には醤油ラーメンの他に塩ラーメンもあるので、早い時間のいわゆる「早汁」の醤油と塩、「遅汁」の醤油と塩という少なくとも4つの味があることになって、常連さんはそれぞれ好みに合わせて訪問時間を調整しているんだとか。
書いていて何となくなのですが、上の4つの味のその中間には無限の色が広がっているなんてMr.Childrenの歌詞のような事をついつい考えてしまいました。
スープ・麺・具材の組合せを楽しみつつライスもガツガツ食べて、お腹の中には2杯の二郎がいるハズなのに旨すぎて短い時間で完食となりました。
うん。とても旨かった。ごちそうさまでした。
黙々と忙しそうに調理を続けている店主さんと助手さんにお礼を伝えて退店。
この時はまた緊急事態宣言になる事をあまり考えていませんでしたが、また4月末から状況が変わってしまいました。
個人的に緊急事態宣言下では越境を伴う移動と休日に公共交通機関を使う事を自粛する生活に入っているので次回訪問はいつになることやら。
また何の気兼ねも無くラーメン等の旨いゴハンを食べに越境が出来る時が来るのを心待ちにしています。