3月の休日の夕方のことです。
到着したのは閉店間際というタイミングで、テント看板にもだいぶ斜めから陽があたっているのが分かります。
入店する時には表の営業中の札もひっくり返されていて「本日は終了しました」との表示になっていました。
店内に入り、まずは券売機で食券を購入します。
券売機に貼られているラーメン二郎千葉店の新規開店を告知するポスター。
2020年4月19日(日)10時に100食限定でオープンすると書かれています。
券売機で個人的定番の小ラーメン+塩蔵生姜の2枚の食券を購入して、水を汲んでから左手(3塁側)のカウンターに座りました。
同行頂いた方はとても用意の良い方で、使い捨てのレンゲを恵んでくれました。スゴく嬉しい。
僕が含まれていたロットが本日のオーラスだったので、店主さんも助手さんも何となく安堵の表情を浮かべられているような。
ラーメンが出来上がるまでの間は塩蔵生姜をポリポリ食べつつ、ご厚意で頂いたドリンクで喉をうるおしながらワクワクしながら待っています。
そして麺があがりニンニクを少しだけお願いした僕のラーメンが到着。
小ラーメン(麺少なめ固め)750円+ニンニク少しです。
とてもバランスが取れたキレイなビジュアル。
サイドビューも素晴らしい。そして豚の角度(麺がどの程度入っているのか推測できる)はさておき、その厚みも素晴らしい。
ニンニクはリクエスト通り細かく刻まれたモノが少し。全体量から考えても個人的に適量だと思います。
夕方の時間帯なので乳化度が少し上がってFZ醤油のキレと豚や素材のダシやコクと脂の甘みと化学のチカラをふんだんに感じるスープ。
レンゲでこのスープを思う存分味わえるのが実に嬉しい。
店主さんのお心遣いで野菜の山頂には少しだけ醤油ダレをレードルでかけてくれているので、ソレをドレッシング代わりにムシャムシャ野菜を食べて、塩蔵生姜も口に入れてポリポリします。
そんな感じで野菜を掴もうと野菜の山の少し奥に箸先を滑らしてみたら本来麺がある辺りにグイっと手応えのあるモノがあったので引っ張り出してみました。
端の部分の味の染み込んだホロホロ崩れて脂身も混ざった最高の状態の豚がゴロンと。
上の方で豚の厚みが素晴らしいと書きましたが、この端豚も合わせて豚入りにするより総量が多いのでは無いかと。
閉店間際だからなのか店主さんの気まぐれかは分かりませんが、食べる身としてはモノスゴく嬉しくて恐縮してしまいます。
ただ食べられる量(胃のキャパシティ)が決まっているので、この辺りで僅かばかりの不安を抱いた事も確かです。
端豚を野菜と共に味わったりドリンクと共に楽しんだりしながら、グイッと天地返しを行いました。
レンゲでスープを飲むのを止められず、だいぶスープが無くなったのも影響して、かなりワイルドなビジュアルになっています。
その麺は神保町では初めて経験するくらい固めの茹で加減で、加水率が低めを狙っているであろう打ち加減とも相まって、口の中でボソボソする感じがとても良い。
このような麺なのでツルツルって事もズルズルって感じでも無く、文字通りズバズバッと啜り上げる表現が1番しっくりくる感じです。
ズバズバッて書く時にいつも思うのは、着ている洋服にめちゃくちゃスープがはねてしまってそうだなぁ。と。
まぁ、高価な洋服など持っていないので汚れたところで特にこれと言って困ったりはしないのですが、出来ればもう少し上品に食べたいとは思っているのです。
普段完食した時は苦しいながらもほんの僅かなスキマがあるイメージでしたが、今回の1杯は完全にスキマが無くお腹におさまった感じです。
この完全なる膨満感と言うかグッタリ感と言うか・・・は久しぶりに休憩無しでは次の行動に移れないな。というモノで赤いカウンターでしばらくハァハァと苦しい息をしていたのでした。
そんな僕の姿を1日の仕事をとりあえず終えた(これから後片付けはありますが)店主さんは少し嬉しそうに見ていて「足りた?」とは聞いてくれませんでした。100%満ち足りて溢れんばかりなのが分かりきっていますものね。はい。