総本家好来道場・味仙 矢場町店(名古屋市) | 主にラーメン二郎の記録

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※アイコンは人生初の二郎を食べたラーメン二郎吉祥寺店の成れの果ての生郎(既に閉店)

総本家好来道場・味仙矢場町店に行きました。


夏休みの1日のことで名古屋で「肉うどんさんすけ」に訪問した後のことです。




名古屋では「薬膳系ラーメン」と呼ばれる60年程度続くラーメンのカテゴリーがあって、その元祖がこの好来道場です。


今ではこのお店から巣だって行った多くのお弟子さん等が様々な場所でお店を出していて、台湾ラーメンとかと並んで名古屋地区ご当地ラーメンのように言われる事もしばしば。


そんな元祖のお店に10年ぶり以上の間隔が空いて訪問してみました。


場所は「肉うどんさんすけ」がある丸ノ内駅から地下鉄桜通線で10分程度の吹上駅にあって、そこから徒歩10分弱くらいで到着します。




入店すると帳場と言うかレジがあって現金先払い制なので、あらかじめメニューを決めておく必要があります……と言っても味は1種類で麺やチャーシューやメンマ、ネギを増量するかどうするか。なのですが。


僕は連食だったので麺の増量は考えていませんでしたが、大好きなメンマ増量は忘れずにオーダーしました。




横一列カウンターの空いてる席に座って受け取った食券を提示します。


厨房には年輩の男性2名が調理をしていて、麺茹では、ザルに十文字に仕切りを入れた(○の中に+)DIY的な道具で1度に4人前まで茹でています。


あまり職人芸が光るという感じではありませんが、麺が茹で上がり盛り付け工程を経て僕のラーメンが到着。




竹1100円です。


基本のラーメンが「松」で900円。そこに竹の子が入るので「竹」ですが、「梅」は無くて「寿」はチャーシュー増しで竹と同じ値段の1100円。単純な松竹梅構成では無いみたいです。


スープが大量に入れられていて下皿付。


恐らくスープが一番コストがかかっていて、この薬膳系ラーメンの最大の特徴なのですが、そのスープをこんなにたくさん味わえるなんて嬉しい限りです。




そのスープは根菜や鶏ガラ、豚等でダシが取られていて醤油や油は必要最低限の量に抑えられている感じなんです。


じんわり優しい「慈味深い」味わいで、お客さんの女性比率も年齢層も何となく高めなのが良く分かります。


うんうん。旨いなぁ。などと思いつつレンゲを丼↔口と動かし続けていたらだいぶスープが減りました。




何となくよりラーメンぽいビジュアルになったなぁ。と思いつつスマートフォンのカメラでパチリと。




竹の子は極太コリコリでスゴく旨い。見た目ほど味付けは濃くなくて、それがこんなに入っていて嬉しい。




チャーシューはスライスされた豚バラロール。デフォルトでも3枚くらい柔らかくて味の染み込んだ旨いモノが入っていました。




麺は黄色っぽい中細ストレートで、茹で加減は若干柔らかめなのかな。




表面はツルツルとしていて、唇にも優しくあたる感じなんです。


モチモチした食感の麺はそこまで量が多いワケではありませんが、具材が食べごたえがあるのと、何よりスープをたくさん飲んでいるので、食べ終わり(飲み終わり)に近付く頃にはだいぶお腹いっぱいになってきて。


卓上には朝鮮人参酢のような調味料もあって心引かれたりしましたが、この優しいスープの味が極端に変わってもイヤだなぁ。なんて思いつつレンゲを動かし続けていたら、結局そのまま丼が空になりました。


うん。歴史を感じつつ味わうラーメンは旨かった。店員さん達にご馳走さまでした。と告げてちょっとお腹をタプタプさせた僕は満足してお店を出たのでした。




しばらく休憩を挟んでその日の夕方。




名古屋の中心街である栄から南に真っ直ぐ歩いた矢場町に僕は居ました。


100メーター道路は懐かしくてやっぱり信号1回じゃ渡り切れなかったなぁ。などと感じつつテクテクと。




お目当てのお店は「味仙」です。


名古屋ご当地ラーメンの代表格である台湾ラーメン発祥のお店で、今池駅にある本店には過去2~3回訪問したことがあります。


味仙は確か去年に東京神田にも進出していて、メニューは限られていますが、本場の(?)台湾ラーメンを食べることが出来たりします。


今回今池本店では無くて矢場町店を選んだのは、矢場町店限定のメニューがあるから。に他なりません。




まずはビール。中華料理屋さんでは生ビールよりも瓶ビールが好きだなぁ。


持ってきてくれたビールはキリンラガーでしたが、他にもスーパードライとか何種類か用意されているみたいです。


中華料理屋独特の喧騒の中で飲むキリッと冷えたラガーがとても旨い。




メニューは色々。ちなみに上でも書きましたが東京神田では相当限定されたメニューしか取り扱っていません。




かなり目移りしますが、せっかくだから食べたいモノを食べられるだけ頼んで行きたいと。




先ずは味仙ド定番の青菜炒め650円。スゴい早さで提供される1品料理で、空芯菜がシャキシャキの食感を残す程度に炒められています。


ニンニクが効いていてスゴく旨いんです。




ニラレバ炒め820円。レバの臭みは殆ど無くて野菜のシャッキリ感も残していて旨かったのですが、レバニラとニラレバの呼び方の差みたいなモノを考えさせられました。


僕は「肉野菜炒め」みたいな感覚でメインであろう食材(ここではレバ)を先に呼ぶので「レバニラ」の方が馴染みがあるのですが、世間一般では「ニラレバ」がマジョリティなのでしょうか。




とてもメニュー表で旨そうに見えたけアサリ炒め650円。


見た目は割りと地味ですが、ピリ辛さは結構なモノでビールも進む味わいでした。




だいぶお腹いっぱいになってきましたが、ビールをゴクゴクやるにはガッツリ系の1品を。と選んだのは……油淋鶏みたいな…上の写真を見てもコレだ。というメニューが無くて……なんだったかな。鶏の唐揚げだったかな……すみません。完全に忘れてしまいました。


とにかくここまででビールもたくさん呑んでいたので、かなりお腹いっぱいになりましたが、ラーメンを食べないと何のために味仙に来たのか………ということで〆のラーメンをオーダーします。


そんなに時間がかからずにラーメンが配膳されました。





ホルモンラーメン780円です。


台湾ラーメンは当たり前のように全店で取り扱っていますが、このホルモンラーメンは矢場町店限定メニューでコレを食べにこのお店に来たと言っても過言ではない感じで。




脂がプルプルしたシマチョウ等のモツがこんなにたくさん入れられていて、臭みなどは全くありません。




スープは鶏ガラ醤油ベースで、唐辛子が入っているので僅かにピリ辛風味となっています。




丼は小振りで麺量も多くはありませんが、自然と天地返しをしたりして。




中細ストレート麺はそこまで特徴があるモノではありませんが、ホルモンともスープとも相性が良いと言うか、その2つのパーツを際立たせているような感じです。


モツ焼きとかホルモンはやっぱり脂が多い部位が旨いという認識はやっぱりここでも合っていたなぁ。なんて思いつつ完食。前述の通り量が多くないのでツマミをあれだけ食べていてもスッと完食出来ました。


うん。来て良かった。ご馳走さまでした。




食べ終わって外に出るともうすっかり陽が落ちて名古屋は夜になっていました。




次回名古屋で味仙に行くときもこのホルモンラーメンを求めて矢場町店に行こう。と思うくらいに気に行ったな。


さて、もうラーメンで〆てしまったので、この後に夜の街に繰り出すのは止めて、そのまま今夜の寝床に向かったのでした。