がんぎ(茅場町)・とんがらし(水道橋)・亀島(茅場町)に行きました。
すべて平日のことです。
まず最初のお店は茅場町の永代通り沿いにあるがんぎです。
立ち食いそば屋さんなのですが、夜は立ち飲み屋さんになっています。
看板の縦に並んだ木が「雁木」か。
立ち食いそばで個人的に好きな天ぷらはイカゲソ(ゲソかき揚げ)天なのですが、どうもこのお店はかき揚げでは無さそうなのでかき揚げにしようと。
残業前にパッと食べようと考えて入店したので、仕事帰りのサラリーマンの方が回りで日本酒と天ぷらを楽しんでいても僕は何とも思いません。いや、実に旨そうでうらやましいなぁ。
券売機で470円のかき揚げそばの食券を購入してカウンターに提示します。
タイミングが良かったのか、夜だったからかは分かりませんが、僕以外にそばを頼んでいる人はおらず、かき揚げはイチから揚げられて、蕎麦も1人前のみ麺箱から取り出されたモノが茹でられて、そばつゆも1人前のみ小鍋で火にかけられるという状態。
立ち食いそば屋で都度調理なんて実に嬉しい。
それなりに時間がかかりましたが、僕のそばが出来上がりました。
かき揚げそば470円です。
かき揚げが揚げたてなので、そばつゆと触れた部分が「ジュッ」と音を立てていて実に旨そう。
かき揚げの具材はエビ・イカ・タマネギ・春菊等でボリュームがあって、特に春菊の仄かな苦味が効いていてとても良い感じです。
見た目が細いそばは新潟県名物の「へきそば」で、つなぎに布海苔を使った都内では珍しい蕎麦。
ツルッとした食感で、プツッとしたコシもあって茹でたては旨いぞ。と感じたワケです。
470円は少々立ち食いそばとしては高めな部類に入ると思いますが、この内容(揚げたて茹でたて含む)ならば十分リーズナブルでとても満足しました。
ご馳走さまでした。
さて、次のお店はとんがらし(水道橋)です。
水道橋徒歩7~8分でずっと来たかったお店でした。
立ち食いそば屋ではありますが、開店時間はお昼で夜も早くに閉まってしまう為に訪問機会がなかなかありませんでした。
狙いは(天ぷら)盛り合わせです。
天ぷらのボリュームがスゴく多いと知っていたので、出来れば別皿で……と考えていたのですが、別皿不可となっています。残念。
また、天丼もオススメだと聞いたことがあって………あ、丼モノは曜日時間限定品になっていますね。
カウンターの中には年輩の夫婦がおられて奥さんが注文をさばき、旦那さんが天ぷらをひたすら揚げる。こんなオペレーションが展開されています。
オーダーが入ってから天ぷらを揚げるので待ち時間はそれなりにかかってしまいますが、揚げたての天ぷらほど旨いモノは無いので、比較的空いている時間に訪問されることがオススメです。
天ぷら盛り合わせをオーダーすると天ぷらの種類を聞かれるので「茄子入りで」と軽快に応えて、そばうどんの選択についてはひもかわうどんをチョイスします。
それからある程度の待ち時間があって、僕のひもかわうどんが用意されました。
盛り合わせひもかわうどん550円です。
揚げたての天ぷらがこんなにたくさん盛り付けられていて、もう笑顔しかありません。
天ぷら盛り合わせの内訳はエビ3本・茄子3個・イカ1つとなっています。
揚げたての衣が旨いのはもちろん、肉厚の茄子の歯応えと油の染み込み具合とそばつゆに浸かった味わいも………これは旨いなぁ。
そばつゆはあまり主張するタイプではなく調和を重んずる感じ。もうちょっとカエシが多くても良いような気がしたり。
かけそば200円、天ぷら類90円とこの一帯でチェーン店を含めても最安値なのではないでしょうか。
僕は「げそかき揚げ」がメニュー落ちしている事実に少しショックを受けつつかき揚げそばをオーダーしました(実際は表に券売機があります)。
厨房の中には小柄な感じの年輩の男性がひとり。店内にはプロ野球の読売巨人戦が流れていて何だか照明暗めのお店の雰囲気も相まって実に「昭和」な感じで悪くないです。
天ぷらも店内揚げですが若干揚げ置きされているのかな。
やがて厨房から呼ばれて僕のかき揚げそばが完成。そーっとお盆ごと受け取って、自分の食べるスペースまで運びます。
蕎麦は店内にある麺箱を見ると「サンコウ食品工業」(北区の歴史ある製麺所みたいです………後日インターネット調べ)と書いてありました。
全然詳しく無いのに「なるほどな」なんて頷きつつちょっと細めの蕎麦をズルズルっと啜ります。
濃いめのそばつゆも少々粗く刻まれたネギも何だか雰囲気にマッチしていて、「超絶旨いワケでも無いけど、少し居心地が良くて気に入ったお店」にカテゴライズされる感じです。
うん。とてもリーズナブルだし何となく気に入ったのでまた残業ご飯を食べに来ると思います。
ご馳走さまでした。