秋晴れの中、
天理市柳本町にある長岳寺に向かう
全9幅におよぶ、狩野山楽の地獄絵が特別開帳されているらしい。
今日は日曜。
土日祝は13時から、ご住職による
絵解き説法も行われているそうなので
丁度良い

地獄については詳しくないので(笑)
ご住職による絵解きがあるのは楽しみ

ウガヤゲストハウスから、車で約40分。
長岳寺山門前の駐車場に到着。
山門には大地獄絵開帳の看板が…
受付で拝観料を払い、
すぐ横の書院造りの庫裏(くり)に入る。
突き当たりに、普賢菩薩がいらっしゃいます。
この普賢さん。
彩色も綺麗で、円形の光背もオシャレですが、
何より、何匹居るんだ?というくらい多くの象の上に座っておられるのが、
あまり見ない感じです。
端正な顔立ちで、全体的に美しい菩薩様ですね。
庫裏を出ると、すぐに鐘楼門があります。
平安時代の創建当時の門らしいです。
鐘楼門は、普通、中に釣鐘があるのですが、
この門の釣鐘は、他のお寺にあるようです。
どういう経緯でそうなったか分かりませんが、
歴史があると、色々ありますね

鐘楼門をくぐると、すぐ左側に本堂。
本堂中央には、阿弥陀如来、観音菩薩、勢至菩薩の阿弥陀三尊像。
造像年が分かっている玉眼(水晶を目の部分にはめている)の仏像の中で、
最も古い仏像のようです。
玉眼の仏像、たまに怖いから苦手。
リアルですけどね

運慶の父、康慶の作と言われています。
さて、ボランティアガイドの方から、
色々説明を聴いていると、
ご住職による絵解き説法が始まるとの事で、
本堂の右側面に掛けられている、
9幅の大地獄絵図のところに移動。
図絵に向かって左端に座っていると、
「あなたは一番極楽に近い人やなあ」と(笑)
「逆に入り口(右端)に近いひとは…(笑)」
地獄図絵は、右端(地獄の入り口)から左端(阿弥陀の来迎)に向かって展開していくので、
そう仰られたようです。
ご住職による絵解きは、わかり易く、時に笑いも挟みながら、
展開していきます

こういうの、あると分かりやすいですよね。
以前、和歌山の道成寺(安珍、清姫で有名な)で絵解きを見ましたが、
分かりやすいし、面白いし、仏教のこともよくわかりますからね。
ご住職による絵解き説法が終わったので、
境内を散策。
まずは、大師堂。
真言宗のお寺ですからね。
開祖空海さんのお堂があります。
南無大師遍照金剛

裏山の階段を登ると、
大石棺佛がいらっしゃいます。
古墳の石棺に彫ったといわれる
弥勒菩薩。
古墳の石棺っていうのが奈良やなー

長岳寺。
天理から桜井まで続く
山の辺の道の途中にあります。
歩きやすい季節ですので、
ハイキングがてら参拝してみてくださいね。
絵解き説法面白いですよ

長岳寺 大地獄絵開帳
10/23(日)〜11/30(水)
9:00〜17:00
ご住職による絵解き説法は
(土日祝は13:00頃〜 平日は要問い合わせ)