お立ち寄りありがとうございます
ダンジョン飯がアニメ化され、原作は見事に完結。
久井先生、お疲れさまです。素晴らしい冒険譚をありがとうございました。
アニメも始まったしあまりネタバレしたくないのですが
未読の方、アニメ派の方は回れ右でお願いします
恐ろしい表紙。逃げる面々の足元にはライオスの屍が沢山。
後ろから追いかけてくる魔物は・・・
ファリンが主(あるじ)になったせいで地上もカオスとなった12巻。
その騒動からはじまる13巻。ファリンに代わる主はどうする?
@訂正 ファリンじゃなくてマルシルでした🙏
そこはライオスが名乗り出ます。
本から顔を出してた頃は優しい獅子だと思ってたのにさ。
すっかり騙されたよ。13巻では悪魔の成り立ちも描かれてます。
最初は小さな塵(ちり)だったのね。空中をたゆたってると
小さな生き物たちの「腹が減った」という願いを聞きます。
生き物たちの食への要求を満たす事に喜びを感じた塵。
やがて人間の食への欲を満たしていたのに、作り出した世界を
滅ぼすように言われます。お腹がが満たされるだけじゃ満足しない
人間の難しさよ。残ったのは人骨の山と瓦礫だけ。
「悪魔とは人の欲を糧に成長する」とライオスが指摘してますが
人間ほど欲深い生き物は居ないんだろうね。
あまりに満たされると虚しくなって絶望するのかも。
帯のアオリにはライオスVS.悪魔とあります。
主となったライオスは深層心理を利用されて魔物になります。
それが表紙の怪物。「俺の考えたカッコいいモンスター」ってw
けっこうシリアスな場面だけど何故か笑ってしまったわ。
マルシルの服のセンスへのイジリも面白かったし、久井先生は
緩急が本当にお上手です。
ただ、ライオスはイヅヅミに作戦が失敗したときは自分の首を
切るようにお願いしてるんです。この潔さが良いよね。
ライオスの体を乗っ取った悪魔は地上に出ようとします。
ドタバタ喜劇の様にみんなで阻止を試みるも絶体絶命!って所で
ライオス(魔物状態)がやってくれました。
悪魔の小さな欲望のかけらを食べてしまうんです。
やっぱりライオスの最強の武器は食欲やね~
悪魔は呪いの言葉を残して消えてゆき一件落着。
ってライオスはどうなった?で終わってます。
ほんと面白いわ。混沌の迷宮をどうやって収拾つけるのかは14巻で。
この表紙、最高ですよね!
トールマン、エルフ、ハーフフット、ドワーフ、人間、
種類を超えて大勢で命を食す。センシが求める本当の食事です。
この物語の「命を食す」ことの意味が最後まできちんと
描かれています。
「ダンジョン飯」の感想を書くとついつい「アニマルライツ」と
言いながら畜産業を否定する人の事を思い出してしまうんです。
生きるという事は命を頂くって事なのよね。植物だって命があるし。
妹・ファリンの事は読んでのお楽しみにしておきましょう。
皆から島の王様に推されて困ったライオス。
顔はいいのよね。とんでもない事をしでかすのに憎めない男。
マルシルの生きる長さを同じに、という願いはどうなったのかな?
冒険が終わった後は「葬送のフリーレン」みたいに銅像があちこち
建つのかしら?
美味しくご飯が食べられるって本当に幸せな事なのよね。
久井先生、本当にありがとうございました。
アニメはできれば完結まで間を開けず、温かみのある絵で
作って欲しいです。人気作品だから大丈夫ね。
長々と書きました。好きな物語が完結すると寂しい。
よければ過去感想
ここまで読んでくださりありがとうございます