不器用。 | 奈良坂潤紀オフィシャルブログ「Narasaka Sacas」Powered by Ameba

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役者人生で一番多く、毎日通し稽古をさせて頂いている。

稽古参加初日から通し稽古させて頂いたし
ほぼ2週間毎日芝居を通させてもらってる

「正解を求めるのは芝居ではない
その瞬間瞬間を生きるのが芝居」

と申しますが、
間違いはあるけど正解はないかもしれないのが芝居で、もしかしたら人生なので…

自分はどっちもつくづく不器用だから
もらった役がやればやるほど不器用な男になっていく。

15年間ミュージカルを生業としてきてイイ声で歌ったり芝居したいとやっぱりどこかで思っいる。でも、今回はやればやるほど声は荒れていく。
それが正解か分からないけど
しっかりと腹が据わっていれば今は多分それでいい。

器用に生きられた人も声を荒げない人もきっと71年前のそこにはいなかったから。

いい声でいい台詞を言うんじゃなくて
魂の声で心から絞りでた言葉を話したい。

自分も心の底から憤り、大切な人に思わず声を荒げてしまった事も…あるけどやっぱり全然いい声じゃなかったし…。

「俳優は不器用な方がよい。不器用は基本をやり続けるから」と昔、劇団時代に演出家がお話しになっていた。

不器用なぶん努力できたかはさておき
壁にぶつかったり、先輩に味噌糞に怒られたりしながら意地で舞台に立ち続けてきた

あの頃背筋伸ばして聞かせて頂いたお話しや厳しく接して頂いた先輩の言葉は今でも宝で、どんなに声を荒げても台本の一言一句言葉をお客様に届けるのは役者の最初の義務だしそれは本能として今でも叩き込まれている。

変わりたい。もっとうまくなりたい。伝えたい。役者として強く願いつつ
まずは、この特攻隊員の言葉、物語をしっかりお客様に届けたい。
そして可能な限り芝居を越えた声。不器用なりに魂の声で伝えたい。
今を生きる私たち日本人に必要な
71年前の日本人の物語です
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