この企画は昨年訪沖の際、たくさんの現地の方から是非沖縄でもミュージカル「ひめゆり」の公演をと仰って頂いたのがきっかけだ。
今年20周年を迎え、多くのミュージカル俳優が出演してきたこの作品も
東京でこのような作品をやっている事を沖縄ではまだまだ認知されていないのが現状だ。
たとえ公演をもっていくのが難しくても
まずは第一歩として沖縄でミュージカル「ひめゆり」の歌を聞いて頂きたい。
少しずつ規模を広げいずれは公演を!という願いのもとスタートした。
1/24の東京ライブは盛況のうち終わり
一カ月後の2/26早朝沖縄に旅立った。
1日目は沖縄の歌手の方とのコラボをということで親交のある立花裕人さんに紹介して頂いた
沖縄の歌姫シャカリのチアキさんと合流し
チアキさんとマネージャーさんのご尽力により実現した、人気番組FM沖縄「ハッピーアイランド」で20分間
ミュージカルひめゆりについてと今回のライブへの想いについて語らせて頂いた
小鳥の歌をオンエアして頂いた
取材後は今回のライブ実現のご報告を
慰霊碑にさせて頂くため「ひめゆりの塔」へ
この日は資料館で実際戦場を経験され、現在語り部として活動なさっている上原さんのお話しも伺い、涙なしには聞けないエピソードを伺った
「さとうきび畑」の歌碑がある読谷村へ
沖縄戦最初の上陸作戦の犠牲になった読谷村は
村民の四人に一人が亡くなった激戦地となった
歌碑にもある作詞作曲者の寺島尚彦さんの言葉
『一面のサトウキビ畑の中で「あなたの歩いている土の下に、まだたくさんの戦没者が埋まったままになっています。」天の声のように言葉が私に降りかかり、一瞬にしてすべての風景がモノクロームと化し私は立ちすくんだ』
というエピソードが胸に突き刺さる。
それから2年近くかけ「ざわわ」という響きに辿りついたそうだ
この日は南部から中部へひたすら国道に車を走らせた
この地区はキャンプ瑞慶覧とよばれ沖縄における米軍基地の中枢機能を有している施設が集中している。
沖縄市、宜野湾市、北谷町、北中城村、途方もない距離。数時間米軍基地の横を走った
食事も40人あまりのアメリカ人の方に囲まれ頂いた。
右も左もアメリカ人しかいない
この基地から各戦地の最前線に兵士が送られている。
誰がこの国はもう平和だと決めたのか?
そんな思いをまざまざと見せつけられた沖縄の現実だった