イ エロー乱発は良くない。しかし一発レッドは少ない。
今回はJリーグの審判(主審)の話。
イエローカードを乱発し、やたらゲームの流れを停めてしまう主審が一時期問題になったことがあったが、最近は、どうやらそういう現象は少なくなりつつあるようだ。
PKをとる際の「誤審」のようなものは、最近の試合ででもあったらしいが、これはある程度仕方がない。
ミスジャッジは人間がする以上はどうしても起きる。
完全にゼロになることはない。
それよりも、選手生命を奪うような危険なファールに対する、「一発レッド」が少ないのではないかと思う。
後方から、相手選手の足元に向かい、足のウラ(スパイク面)を向けての危険なタックル。
これほど危険な行為はない。
致命的なケガに繋がる、最も危険な行為である。
こういうファールに対しては、絶対に一発レッドを出すべきだ。
野球のビーンボールにも匹敵するほどの、許されざるこういう行為には、もっと厳しくすべきだ。
何年も前のJリーグの試合。
確か、コンサドーレ札幌がJ1にいた時の試合だった。
相手は、まだ「妖精」ストイコビッチが現役だった名古屋グランパス。
ある時間、ハーフウェイラインのタッチ際。
その日も絶好調だったストイコビッチが、ゆっくりとしたドリブルから長いボールを相手ゴール前に蹴ろうとしたその瞬間、コンサの選手が後方から強烈なタックルを見舞った。
まったくボールには関係ない、まさに足元だけを狙っての、完全な悪意に満ちたタックルだった。
ストイコビッチは宙に浮き、肩のあたりから激しくピッチに叩きつけられ、足首を押さえて悶絶した。
そして一瞬、怒りを通り過ぎ、「冗談じゃねぇよ、お前..。」という表情で相手選手に目をやったが、痛さのため抗議もできないのか、またそのままもがき苦しんだ。
そのプレイに対しては、すぐに笛は吹かれた。
そしてカードもすぐに出された。
イエローカードだった。
そのとき、ファールをした相手選手は、イエローカードを出した主審に対し、「はいはい了解。分かりました」といった感じで、何と薄ら笑いを浮かべていたのだ。
ヘラヘラと...。
ゴール前でもなく、まったくそんなタックルなど必要のない場所での悪意に満ちたファール。
冗談半分、ウサ晴らしのためにしたようなファール。
ああいう悪質な行為にレッドを出さず、どこにレッドを出すのだ?
ファールを受けたストイコビッチは、かなり長い時間、ピッチの外で治療を受けていたが、幸い大事には至らず、その後ピッチに戻っていった。
足をやや引きずるような感じでプレイを続ける彼の姿を見て、涙がでそうになった。
そのとき筆者は思った。
こういうプレイを平気で行うようなバカな選手がいるチームは、絶対にJ1にいるべきでない。
いや、絶対に負けて落ちるべきである。
記憶は確かではないが、確かその年のコンサは何とかJ1に残ったものの、その次の年にはJ2に降格し、その後2度とJ1には戻っていない。
今年も始まったばかりだが、苦戦しているようである。
選手生命を奪いかねないような悪質なファールには、絶対に一発レッドを出すべきだ。
一発レッドを出し、さらに何試合かの出場停止処分を下してもいいだろう。
なぜなら、受けた選手は、永遠の出場停止になってしまうかも知れないのだ。
我々ファンは、わざわざ汚いファールを見るために、高い入場料を払ってサッカーを見に行くのではないのだ。
★訂正★
コンサドーレ札幌は、昨季、6年ぶりにJ1復帰をはたしております。
しかしながら、史上最速タイという記録で、J2に降格しました。
よって「2度とJ1には戻っていないー」は間違いです。ここに訂正し、お詫び致します。
はるか昔の嫌な思い出
今回はサッカーの話でも、自身の昔の話を少し...。
番外編と思って、読んでいただければ幸いです。
もう随分と昔の話だが、筆者は高校生で、サッカーに没頭していた。
それほどサッカーが強くはない学校だったが、それでもたった一度だけ、県大会のベスト8まで進出した。
もっとも、そのベスト8の戦いでは、有名高校に大敗してしまったが...。
サッカーに夢中だったころの記憶は、やはり楽しかったという思いが強い。
勝った喜びと負けた悔しさ。
両方たくさん味わったが、それでもやっぱり楽しかったという思いが強い。
たったひとつだけ、高校サッカーに夢中だった頃の、嫌な思い出がある。
その嫌な思いは、いま思い出してもリアルに嫌で、腹立たしい。
それは審判の問題だ。
あの頃の高校サッカーを裁く審判はとにかくひどかった。
地方大会ならなおさらだった。
実は筆者のポジションはGKだったのだが、ある公式戦でこんなことがあった。
その試合の、相手ボールのコーナーキックでのことだ。
相手キッカーがコーナーキックを蹴ろうとボールをセット。
どこに蹴ろうか、狙いを定めているときのことだ。
よくある光景だが、ゴール前では双方の選手が攻撃に守りに、激しいポジション争いをする。
GKももちろん、キッカーが蹴る前に、何とかキャッチするか、あるいはパンチングするか、CKを注視する重要なシーンだ。
そして相手選手がCKの助走を始めた時である。
筆者(GK)は、相手選手から肩を押さえつけられた。
あるいは、別のCKの時には、別の選手に腕を掴まれたのだ。
CKが蹴られる直前から、蹴られて空中にボールがある短い時間の間の、相手選手の悪質なファールである。
身体の一部を押さえつけられた筆者は、もちろん身動きがとれない。
幸い、その何度かのCKは、失点にはつながらなかったが、それはたまたま失点につながらなかっただけだ。
要するに、その時の主審は、CKの時に、ゴール前の選手のポジション争いなどまったく見てなかったのだ。
スタンドのファンと同じく、ボールだけを見ていたのだ。
CKの時に、主審が見るのはボールではない。
ゴール前で、反則がないかをしっかり見るのである。
ボールを見るのは線審の役目なのだ。
もちろん、筆者は抗議(アピール)はした。
しかし、CKからプレーは続いているので、殆ど抗議は無視に近いものだった。
むしろ、その時の主審は、「こいつ、何を訳の分からないことを言っているんだ」
というような顔だった。
結局その試合は負けてしまったわけだが、実力的には互角のチームの戦いだっただけに、ものすごい悔しさだけが残った。主審の目の届かないところで、実に汚いファールをするチームで、そんなチームに負けた情けなさも大きかった。
と、同時に、主審への腹立たしさも相当残った。
試合後に、正式に抗議の手段をとればよかったのかも知れないが、その時はそんな気持ちも起きなかった。
ただただ悔しさと情けなさが残り、試合後はしばらく呆然としていた記憶がある。
汚いチームは、その汚さをモノともしない、テクニックと戦術を擁する優勝候補のチームには、当然ながらその後敗れた。けど、確かベスト4あたりまでは進んだと思う。
反則チームは、堂々の地区大会ベスト4のチームという結果を残したのだ。
今の高校サッカーの地方大会の主審のレベルはどうなのだろう?
少なくとも、あの頃よりはよくなっていると信じたい。
でないと、真面目に一生懸命やっている選手は浮かばれない。
今の日本は、高校や、中学のサッカーのレベルはものすごく上がったと言われる。
事実上がっていると思う。
それと同時に、審判のレベルも上がっていると信じたい。
少なくとも、CKの際にボールを追うような主審はいないと信じたい。
女傑、ブエナビスタまず1冠だが...。
ブエナビスタは確かに強い。
過去の桜花賞馬と比較してみても、相当強い。
これは誰もが納得する事実だろう。
第69回桜花賞は、直線イッキのゴボウ抜きで鮮やかに一番人気に応えた。
単勝の配当が120円。支持率は70%近くにまで伸びていた。
まずは順当に1冠をゲットといったところだろう。
しかし、このレース。騎手、安藤勝巳にしては、珍しくちょっとヘタに乗ったレースだった。
絶対的な自信があるがゆえ、安全策をとり過ぎた感がある。
ほとんどブービーという位置で道中進み、最後の直線コースで大外に出す。
しかし、不利を受ける筈がない大外に出したにもかかわらず、直線に向いた時点で前の馬がカベになってしまっていたのだ。
カベの馬は2頭で、一頭はレッドディザイア。もう一頭がジェルミナル。
何とそれぞれ2着、3着になった馬だった。
前の2頭のかカベを避けるべく、安藤は更にコースを外に取り、そこから強引に追い込んできた。
まさにブエナビスタの抜群の末脚(スエアシ)があったからこそ、出来た芸当だが、調教師や馬主、そして生産者たちはやや肝を冷やしたことだろう。
事実、ノーザンファームの吉田代表も、そういうコメントを残している。
もちろん、ブエナビスタの馬券を持っているファンも、そうだったに違いない。
並みの馬なら、あのたった一度の不利は致命傷になってもおかしくなかった。
結果オーライでよかったが、次走予定のオークスでは、おそらく安藤騎手はあそこまでの安全策はとらないと思う。不利云々でなく、馬への負担を考慮すれば、次走は最後方からレースは進めないだろう。
「ブエナビスタとその一座」が演じる、エキサイティングな阪神コースでのショーは終わった。
次回公演は、5月24日の東京だ。
ヒシアマゾン以来の女傑の誕生である。
筆者はウォッカも、ダイワスカーレットも、女傑ではないと思っている。