『全国温泉人気20湯』第3回 伊香保温泉・奥飛騨温泉郷 | 奈良の鹿たち

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『全国温泉人気20湯』 

第3回

          ● (16位) 伊香保温泉(いかほおんせん)

          ● (15位) 奥飛騨温泉郷 (おくひだおんせんごう)

観光経済新聞社主催 「第37回(2023年度)にっぽんの温泉100選」

100選一覧はイントロページに

 

●(16位) 伊香保温泉(いかほおんせん)

 

 

 

伊香保温泉は、群馬県渋川市伊香保町にある温泉。

榛名山二ッ岳の火山活動により温泉が湧出し、榛名山の東麓、標高約700mの地に広がる湯の町。

<温泉街>

急傾斜地に作られた石段の両側に、温泉旅館、みやげ物屋、遊技場(射的・弓道)、飲食店などが軒を連ねています。街のシンボルでもある長さ約300m、約360段続く石段があり、この界隈は石段街と呼ばれています。石段の下には黄金の湯の源泉が流れ、小間口と呼ばれる引湯口から各旅館に分湯されている。石段の上には伊香保神社があります。

石段上の源泉周りは整備されており、源泉が湧出する様子を見ることができます。また石段から源泉までの遊歩道の途中に飲泉所もあります。源泉の傍には「伊香保露天風呂」が、石段の途中には共同浴場「石段の湯」があります。

<泉質・効能>

伊香保温泉には茶褐色の『黄金(こがね)の湯』と無色透明な『白銀の湯』があります。伊香保温泉のもともとは黄金の湯で、湯の中に含まれる鉄分が空気に触れ、酸化して独特の茶褐色になっていきます。刺激が少なく、肌に柔らかな湯のため、伊香保温泉は療養や静養の地として多くの人を癒してきました。また特に体を芯から温め血行を促すとして女性に優しい『子宝の湯』として知られてきました。

平成8年より、無色透明で豊富な湯量を誇る『白銀の湯』が利用され始め今に至っています。

· 黄金の湯:硫酸塩泉

泉質:カルシウム・ナトリウム-硫酸塩・炭酸水素塩・塩化物温泉(中性低張性温泉)

効能:神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・運動麻痺・冷え性・病後快復期・疲労回復切り傷・火傷・虚弱児童・慢性消火器病・動脈硬化症・慢性皮膚病・高血圧など

· 白銀の湯:温泉法上の温泉

泉質:メタけい酸含有量が温泉法の限界値以上のために、温泉法第2条にいう「温泉」に該当

効能:病後回復期、疲労回復、健康増進

<歴史>

万葉集や古今集などにも登場する400年以上の歴史を持つ温泉地です。

室町時代の文亀2年(1502年)には宗祇が、伊香保の湯を中風に効ありと記しています。

伊香保温泉を象徴する石段街が形成されたのは戦国時代。

明治時代以降は外国人も訪れるようになり文人の訪問も多く、竹久夢二、徳富蘆花、夏目漱石、萩原朔太郎、野口雨情などが訪れました。また、伊香保御用邸やハワイ王国公使別邸なども作られました。

特に、徳冨蘆花の「不如帰」の舞台となったことで「伊香保温泉」の名が全国に知られるようになりました。

江戸時代までは伊香保への往来は駕籠や乗馬を除いては徒歩しかなかったが、1879年(明治12年)にノルデンシェルドは高崎から伊香保まで人力車を利用しており、1884年(明治17年)の案内記には高崎から伊香保までの馬車の運賃が記載されている。更に1910年(明治43年)には、渋川から路面電車も開通しました。

1920年(大正9年)8月30日深夜に発生した火災は、町の70%を焼き尽くす大火となりました。

<アクセス>

鉄道・路線バス

·上越線渋川駅前より関越交通バスで約30分。

·高崎駅前より群馬バスで1時間30分

高速バス

·上州ゆめぐり号:東京のバスタ新宿(新宿駅新南口)よりJR高速バスで約2時間30分。

·東京ゆめぐり号:東京駅八重洲南口よりJR高速バスで約2時間30分。

·上州湯けむりライナー伊香保・四万温泉号:新越谷駅・川越駅前から関越交通が季節運行。

· 伊香保四万温泉号羽田線:羽田エアポートガーデンバスターミナルより高速バスで約3時間30分。

· 高崎・伊香保・四万温泉号 八王子線:東京都八王子市の京王八王子駅・JR八王子駅北口、高崎駅東口から関越交通・西東京バスが定期運行。

· ゆめぐり埼玉号:加須駅北口・行田市駅南口・熊谷駅南口から秩父鉄道観光バス(JRバス関東アライアンス)が定期運行。

自動車

·渋川伊香保インターチェンジより群馬県道33号渋川松井田線経由で約20分。

 

 

 

 

 

●(15位) 奥飛騨温泉郷 (おくひだおんせんごう)

 

 

奥飛騨温泉郷は、岐阜県高山市(旧国飛騨国)にある5つの温泉の総称(温泉郷)である。

平湯温泉、福地温泉、新平湯温泉、栃尾温泉、新穂高温泉から構成されている。

岐阜県の北東部、3,000m級の北アルプス(飛騨山脈)の麓に位置し、中部山岳国立公園・国民保養温泉地として多くの観光客やアルピニストに親しまれています。また、一般観光客は、奥飛騨ロープウエーが山懐深く運んでくれ、山岳気分を味わえます。

<温泉街>

· 平湯温泉

安房トンネルの開通により松本方面への交通アクセスが大幅に向上し、また上高地及び乗鞍の2観光地のマイカー規制が始まったことにより、平湯温泉の駐車場に自動車を駐車し、ここから頻発されるシャトルバスに乗るという観光ルートが誕生しました。

· 福地温泉

標高約1000メートル、山の静寂に包まれた秘湯。

· 新平湯温泉

平湯温泉の北側、栃尾温泉の手前、焼岳の西山麓に温泉街は位置する。

· 栃尾温泉

国道471号沿い、蒲田川と平湯川の合流地点付近に温泉街が広がる。

· 新穂高温泉

栃尾温泉から蒲田川沿いに上流へ上がっていく。温泉街は広範囲に広がり、最奥部の「新穂高地区」、栃尾温泉寄りの「蒲田地区」、高台に位置する「中尾地区」の3地区に分かれ、それぞれ源泉が違う。
泉質・効能>

奥飛騨温泉郷の100を超す源泉からは、平均湯温60℃を超す豊富な温泉が湧き、温泉湧出量は毎分37,000ℓと国内第3位の湧出量を誇ります。各温泉利用施設では贅沢な“かけ流し”です。

泉質や湯温なども多様で、代表する泉質は4種類となり、無色透明な「単純泉」、温泉地特有の硫黄臭がする「硫黄泉」、美肌の湯と言われる「炭酸水素塩泉」、保温効果の高い「塩化物泉」などが楽しめ、色も無色透明から茶褐色、白濁した温泉や鶯色など泉質の違いの他、温泉の色も楽しめます。

 

 

 

 

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次回は、第4回「銀山温泉・熱海温泉」

 

 

(担当 G)

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