『米国・中国・日本の国勢 2022』第2回 GDP(国内総生産) | 奈良の鹿たち

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『米国中国・日本の国勢 2022

 第回 

<GDP(国内総生産)>

 

 

現在の世界各国のGDPで最も特徴的なのは「中国の躍進」です。

中国のGDPは2000年に1兆ドル、2010年に6倍の6兆ドル、そして2022年は推定で20兆ドルを超えます。2000年~2010年の10年間で4.7倍、2017年~2022年の5年間で1.5倍の驚異的な伸びを成し遂げました。

2010年には日本と並びましたが、それからの12年で4倍の差がつきました。

そして、このまま行けば2028年には米国を抜くということが、ほぼ確実になってきました。

2020年のコロナ不況でも、世界各国が軒並みマイナス成長なのに、なんとかプラス成長を維持しました。これは、人口のボーナス効果と消費,製造とも自立経済が出来ている証とみられます。

また、強い国家の権限での計画経済が、経済成長をリードしたことも事実でしょう。

今の前近代的国家社会主義がどこまで通用するのかが、今後の経済成長の継続のカギとなります。

片や黄色の日本。この12年、成長は全くありませんでした。

 

中国は、コロナの時期もプラス成長を保持しました。

日本は0%ラインの低空飛行を続けています。

 

中国が、一人当たりのGDPが低いのは、人口が多いため当然の値です。

黄色の日本は、全く増えていません。

 

世界経済的に有名な現象「1990年代からの日本の失われた10年、20年、30年」。

これからも、少子高齢化と多額の有利子負債は解消されず、重荷を背負って歩むしかありません。

2028年には日本のGDPは、インドに抜かれるというデータが一般的です。

日本はその後もマイナス成長が続き、2050年にはGDPは世界でも10位ほどの中進国になるとみられます。

北欧のように、GDPはそれほど多くなくても幸福度の高い国もあるのですが、そのような体制づくりをするには遅すぎました。

2022年5月に、あのイーロン・マスクが、「このままでは日本は消滅する。」とわざわざ指摘してくれたように、日本には悲惨な未来が待ち受けています。

 

 

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次回は 第3回「工業」

 

 

   (担当E)   

   

   「日本経済指標と米国経済指標」  http://www1.odn.ne.jp/keizai/

   「中国経済指標」                           http://www1.odn.ne.jp/china/

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