『古墳』
第3回
「円墳」
(えんぷん・えんふん)
古墳の墳丘形式の一種であり、平面が円形の古墳をいいます。
古墳時代を通じてつくられ、直径数mから百m前後で、規模は中・小型のものが多く、立地の群集化が進みました。
前・中期のものは墳頂部の平坦面が広いものが多く、後期には,横穴式石室を伴う土饅頭形の小型墳が全国的に盛行し,家族墓として,より広範な階層の人々に採用され,群集墳を形成しました。
●富雄丸山古墳(とみおまるやまこふん)(奈良市丸山)
日本最大の円墳。直径は109m、高さ約14m(2017年発掘調査で確定)。3段築成。
4世紀後半(古墳時代前期後半)頃の築造 祭祀を行ったと考えられる「造り出し」がある。
2022年11月に2.37mの蛇行剣と鼉龍鏡(だりゅうきょう)という盾形銅鏡が出土した。
●丸墓山古墳(ままるはかやまこふん)(埼玉県行田市)
墳丘の長さ105m、高さ18.9m、日本で2番目の大きさ。
築造年代は6世紀の前半。
●西都原(さいとばる)古墳群 206号墳 鬼の窟(おにのいわや)(宮崎県西都市)
西都原古墳群に属す。
内堀と二重の周堀(内堀と外堀)とその間に高い外堤が存在する。
墳長は東西36.4m、南北33.6m。
築造は6世紀末~7世紀初め。
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次回は 第4回「方墳」
(担当 H)
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