『中国経済 2021』第7回 鉱物資源 | 奈良の鹿たち

奈良の鹿たち

悠々自適のシニアたちです

『中国経済 2021』

第7回 

「鉱物資源」

 

 

中国は、多種多様な鉱物資源が豊富な国です。

現在でも、強力な政府の後押しと採掘技術を駆使して鉱石の種類や量の増産が続いている。

その結果、2018年の非鉄金属の総生産量は前年比6.0%増でした。

また輸出入も活発で、2018年は前年比で輸入は18.3%増、輸出は21.1%増である。

特に原油は輸入量では世界一です。

 

●金属鉱物 

  <中国の生産占有率> 2017年(USGS)発表

   

「産業のビタミン」といわれるレアメタルは中国の外交政策の脅しとなっている。

レアメタルの一種のレアアースは、中国への依存度が米国で80%、欧州で98%にもなっている。

 

<石炭生産量> (中国国家統計局)

いまだに中国のエネルギー生産は石炭依存が大きい。

二酸化炭素排出量世界一から脱却するために、石油・天然ガスへのエネルギー変換が図られているが、高成長の生産・消費のため改善が進まない。

 

<鉄鉱生産量> (中国国家統計局)

中国の鉄鉱石は含有率・品質ともに輸入したものよりも低く、規模・経営の問題もあり生産が伸びていない。

 

●石油

中国各地の油田は小規模で埋蔵量も少ないため原油生産量は伸びていない。そのため国内の拡大する需要を満たしきれていない。そこで当然、輸入依存率が高くなってきます。

 

<世界の石油供給占有率>(UN)

<石油生産量>(中国国家統計局)

 

<石油輸入依存度>(中国国家統計局)

 

 

 

 

   ====================

次回は『中国経済』 第8回(最終回) 「物価・金融・財政」

 

 

 (担当E)

 

   「日本経済指標と米国経済指標」  http://www1.odn.ne.jp/keizai/

   「中国経済指標」                           http://www1.odn.ne.jp/china/

     ====================