『生物の変遷と進化』第21回 恐竜・哺乳類・裸子植物の出現 | 奈良の鹿たち

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『生物の変遷と進化』第21回  

<2億5190万年~2億0130万年前>

(三畳紀)

「恐竜・哺乳類・裸子植物の出現」

 

(裸子植物)

恐竜の出現

3回目の大量絶滅の後、哺乳類と爬虫類中でも恐竜の多岐的発生が見られます。

全球凍結や大量絶滅など過酷な環境変化の後には「大適応放散」というものが起きて、生物が生き残るための適応性を増大させるといわれています。

ベルム紀末の超大陸パンゲアの形成で、火山噴火による低酸素状態が続く中、爬虫類繁栄の時代となります。

初期の恐竜である エオラプトルはそれほど大きくなく、体長は1m、体高は30cmくらいでした。ワニのような大型爬虫類クルロタルシと生存競争をしていました。

 

哺乳類の出現

哺乳類の祖先として短弓類の キノドン類が現れました。体長50cmほどのトカゲのような大きさでしたが、後期には哺乳類はネズミのような姿で登場しました。

最古の哺乳形類といわれるアデロバシレウスは、2億2500万年前に生息していました。顎(あご)関節の改変、四肢の直立化および呼吸器の改良など、哺乳類的な特徴は色濃くなっていました。この顎(あご)関節の改変で聴覚が発達したのです。その結果、夜間においても行動が可能となり、恐竜が栄えた中生代においても夜間、かれらは生活の場を得ることができました。

この中から現れたのが真正の哺乳類です。

ゴビコノドンは、大きさでは現生のネコほどで、当時としては大型の哺乳類でした。犬歯状の歯を持ち、下顎後端の骨が発達していることから、肉食あるいは腐肉食動物と推測されています。

この時点において最も成功したグループは、ジュラ紀中期に出現し、1億年を超えて繁栄を続けた多丘歯類(たきゅうしるい)とよばれる植物食の小型動物です。中国で化石が発見された最古の多丘歯類「ルゴソドン・エウラシアティクス」がいました。哺乳類種の半数以上を占めていました。齧歯類(げっしもくるい)(現在のネズミ類)に似た姿であり、食性などもほぼ同じであったと推定されています。

それが故に齧歯類との競合が生じ、白亜紀の大量絶滅を生き残るも、3500万年前には絶滅しました。

現在生存している哺乳類の一種単孔類は、カモノハシやハリモグラのようにオーストラリアにいます。その起源は2億 3100 万〜2億 1700万年前に哺乳類から分岐したと推定されています。このグループは現生のものでは唯一卵生です。

 

海の生物

海ではアンモナイトが繁栄していました。好物の獲物は三葉虫で、そのために三葉虫が絶滅したともいわれています。

 

裸子植物

植物では、裸子植物(シダ・ソテツ・イチョウ)は乾燥に適応し、種子を遠くまで運ばせることによって、多様な場所に子孫を繁栄させることができるようになりました。どれも今日までその形態を変えることなく「生きた化石」です。

 

 

 

 

 

 

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次回は 第22回「三畳紀の大陸配置図」

 

 

(担当B)

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