リフォームの相談を受けて現地調査に伺うと
今でも寒い家で暮らしている方が多いです。
人は比較的暑さに強いといわれます。
暑さに適応して体毛がなくなったとも言われ、
マラソンのように長時間走り続けられるのは
動物の中では人間くらいです。
一方寒さには弱いです。
冬の死亡率は他の季節よりも18%高くなるとも
言われています。
最も多く発生するのは不慮の溺死、溺水で浴室。
ヒートショックによるものがほとんどで、交通
事故死の7倍以上です。
冬場に無くなる人が減るのは唯一沖縄県だけで
その他は増加します。
さすがに沖縄は暖かいですから。
北海道は寒さが厳しいだけあって断熱が行き届い
ているため増加率の低さは全国で5位です。
意外に最も発生率が高いのが香川県。
瀬戸内の温暖な気候のせいか断熱が行き届いていな
いようで、複層ガラスの採用は2割程度で全国で低
いほうから11番目です。
なまじあまり寒くないがために寒い家になってしま
っているようです。
奈良県も寒い地域があります。
しかもそれが普通みたいに暮している人もいます。
体温を保とうとして気づかぬうちに身体が緊張を
続けているということもあります。
北海道のように断熱が行き届いている地域で冬場の
死亡率が低いということは外が寒いからではなく室内
が寒いから死亡率が上がっているということになります。
お風呂もあまり暑いお湯に長時間浸かるとヒートショ
ックではなく熱中症のような症状を起こすこともある
そうです。
浴槽に浸かった状態で亡くなっている人もいます。
なまじ今のお風呂は湯が冷めると自動的に追い炊きし
ますから、うっかり眠ったりしないように気を付けた
ほうがいいです。