古民家に使う床板 | 奈良県古民家再生協会ブログ

奈良県古民家再生協会ブログ

奈良で古民家をお持ちの方、鑑定によるネットへの掲載や耐震・移築・解体に伴う古材の再利用をお考えの方はご相談ください。<奈良県古民家再生協会

縁側ですが桧の床板を貼っています。

こちらは天井で杉の羽目板を貼っています。

 

どちらも上小(じょうこ)というランクの板で

ほとんど節がありません。

無節に近いです。

杉も桧も、そして松も床や天井に使う板には

節ありの一等と言われる板もあります。

もちろん節があるほうが安いです。

 

一坪当たり10,000円くらいの差があります。

30坪の家全体に使えば300,000円くらいの差が

出ることになります。

「せっかくだからこれくらいの差額は」と思う人

もいれば全体の予算の中で厳しいと思う人もいます。

「節があってもいい」「節があった方が木らしくていい」

と考える人もいますが、やはり節無しの木はきれいです。

 

木材も値上がりしています。

ウッドショック後、落ち着くかと思いましたが、

材料は一旦上がると高止まりのままで下がりません。

それでもこのような日本の木はまだ採算が合わない

ようです。

当社は吉野の木をよく使いますがあまり景気のいい

話は聞きません。

 

古民家のリフォームは今も続いています。

街中にも古民家はあります。

そのような家は今も人が暮らしていてその家をより

使いやすくするためにリフォームをします。

新たに古民家を購入されてリフォームする場合は

人里離れたところが多いです。

ところが最近は街中でも古民家の空き家が出ています。

それだけ空家が増えてきたのでしょうね。

自然農法がしたくて周囲に田畑のある人里離れた古民家

を探している人もいますが、やはり便利なところの方が

暮らしやすいと思います。