リフォーム 在来の家と古民家 | 奈良県古民家再生協会ブログ

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奈良で古民家をお持ちの方、鑑定によるネットへの掲載や耐震・移築・解体に伴う古材の再利用をお考えの方はご相談ください。<奈良県古民家再生協会

リフォームの現場ですが、木工事が進んで完成が

かなりイメージできるようになりました。

新しい柱2本が立っているように見えますが、これは

古い柱を桧の薄い板で化粧したものです。

施工前はこんな柱でした。

施工時は取り換えるか、後で化粧するか迷います。

施工自体は取り換えた方が手早いですが、仕口は施工前と

同じ仕口にはできません。

材料代は取り換えた方が高くなります。

薄い板よりは柱の方が高いです。

化粧は一本の柱のように見せるにはある程度の技術もいり

ますし、手間もかかります。

仕上げを見て感心してくれる施主さんもいますが、全く気

が付かない施主さんもいます。

 

当社は在来工法の家も伝統工法の家(古民家)もリフォーム

します。

仕事自体はやはり古民家のほうが難しいです。

しかし、古民家のほうが好きな大工さんがいます。

昔の伝統的な造りが好きみたいです。

伝統的な継ぎ手や仕口といった仕事を見るのが好きなのかも

しれません。

私もゆったりとした伝統的な造りの家は好きです。

 

そして伝統的な造りの家は相対的に大きく、そんな家で育った人

これからもその家で暮らそうとしている人はやはりそれなりに広

さの間隔が違います。

今新築の家を考えている方ならおそらく家族4人で35坪くらいの

家になります。

モジュールも910です。

しかし、古民家はモジュールは985から990あります。

続き間は当たり前のようにあって坪数は60坪くらいは普通です。

「持て余すのでは」と思ってしまいますが、どうもそうではあ

りません。

家の広さの間隔も十人十色です。