古民家の木組みと蟻害 | 奈良県古民家再生協会ブログ

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古民家に伺うと現代の家にはないものを見ることができます。

「鉄砲曲がり」と言われる丸太の梁ですが、自然の曲がりの

ままうまく使われています。

昔の大工さんはこれくらいは普通だったのかもしれませんが、

今の大工さんだと少し戸惑うかもしれません。

また上棟の札でしょうか。

箱に納められています。

床下はやや湿気があるものの虫害や腐朽はなさそう

なのですが、

敷居がシロアリの害にあっています。

こちらもそうですね。

改修の履歴がわからないので何とも言えませんが、

床下は一度改修されているのかもしれません。

敷居は取り換えたほうがよさそうです。

おそらく下にある土台も被害にあっているでしょうか。

 

古民家は屋根の劣化による雨漏れ、床下の蟻害、腐朽が

多いです。

これがなければリフォーム工事も比較的簡単なのですが。

不思議と住んでおられる家は被害は少なく、空き家となる

と急に傷みが激しくなります。

家は住んであげてこそですね。