初期バラモン教
創造主としての絶対主=ブラフマン(梵)
宇宙はブラフマンにおける一日(人間の期間で43億2千万年)存続し、その後再び宇宙はブラフマンに帰滅し、同じ期間存在しない状態になる。
宇宙は以上の創造と帰滅を永遠に繰り返す。
宇宙が存続している期間に生まれた人間が、「業」によって、来世に生まれ変わることを「輪廻」という。
『ヴェーダ聖典』の付属文献の一つである「ウパニシャッド」(奥義書)の中に、業と輪廻の思想が明確に説かれている。
「ウパニシャッド」…『ヴェーダ聖典』の最後の部分で、B.C.600~300頃に成立。
正統バラモン思想の淵源をなし、その後のインド哲学・宗教思想の典拠となる重要な文献
各個人の本体であるアートマン(我)は宇宙の根本原理であるブラフマン(梵)とは同一にして不動=梵我一如
この心理に対する無知のために人間は各自の業によって種々の形をとりながら、無間に輪廻の輪を繰り返す。
⇒「梵我一如」の真理を悟り業の力を消滅させて再生を免れる
=人生の最高目的「解脱」
輪廻の輪の中にいる人間にとっての理想的な人生の過ごし方
=「法」に基づいた「実利」と「愛欲」の追求
「法」を規定した多数の「法典」の存在
「法典」の中心的課題…「種姓法」:「四姓」の社会におけるそれぞれの行為に対する規範を定めたもの
「生活期法」:人生の一生を四期に分類して、それぞれにおける理想的な過ごし方を示したもの
【四姓】
① バラモン階級
② クシャトリヤ階級
③ バイシャ階級
④ シュードラ階級
(⑤ハリジャン(不可触賤民))
【生活期】
①学生期…師の元で『ヴェーダ』についての学習を行う時期
②家住期…師の元から帰ってきて家庭を持ち、後継者を得て、祭祀や祖霊祭を行う期間
③林棲期…妻と共にあるいは一人で、世俗を離れて森林の中に住む期間
④遊行期…この世に対する執着から離れ、一人で聖地巡礼の旅に出る期間
◎これらの階級制度を生まれながらのものとし、過去における業の結果として説明
自分の生まれた階級と属する生活期に対して規制されているさまざまな規則を実行することが義務付けられ、それを果たすことが理想とされた
⇕
最高目標である「梵我一如」には到達できない