こんにちは。
フードビジネスコンサルタントの中田雅博です。
○春告魚・・・「春の訪れを告げる魚」。
なんとも風流な名前ですね。
春に漁獲される“にしん”や“メバル”のことを指して「ハルツゲウオ」
と言うそうですが、関西では、『いかなご』のことをさして、春告魚と
呼ばれます。
そして、『いかなご』といえば、「いかなごのくぎ煮」。
「煮たいかなごが、錆びた古釘のようなので、
“くぎ煮”と名づけられたそうです」
※こちらは、販売されている袋詰めです。
関西では、有名な郷土食なんです。
佃煮の一種ですね。
兵庫県は播磨地方、明石などの地域では、
もっぱら、自家製のいかなごのくぎ煮づくりが盛んです。
調理方法は、いかなごを濃口醤油、みりん、砂糖、生姜
で煮込むといったシンプルなものです。
しかしっ!
各家庭で、味付けなど違うそうでマイレシピで調理した
『我が家のくぎ煮』を近所や知り合いに、振る舞うのが
慣わしなのだそうです。
ユニークですよね。
そういう事情ですから、
毎年、「いかなご漁の解禁日」が発表され、
水揚げされた「いかなご」を求めて、スーパーなどの鮮魚コーナーは
大賑わいです。
ある鮮魚店では、
1年の半分近くの売上がこのいかなごも時期だとか・・・。
真偽のほどは定かでないですが、それくらい大きな需要
があるということですね!
ちなみに、今年の解禁日は「2月27日」だとか・・・。
いかなごの生育の具合や天候で水揚げは左右される
ので、その日にならないとお店に並ぶかどうかもわからない
というのが、商売人泣かせな面かもしれませんね。
今日水揚げされた「いかなご」を買い求めて、
調理して振る舞う・・・。
『いかなごのくぎ煮づくり』自体が、地域の春の風物詩なんですね。
私はもっぱら買う方ですが、楽しみです。
これだけあれば、ご飯がすすみます。
◎いかなごといかなごのくぎ煮の詳しい情報は、こちら
◎『くぎ煮.jp』は、こちら
※こんな専用サイトまであるんですね!
感謝!
最後まで、ブログを読んでくださり、
ありがとうございます。