前立腺癌治療記  18 | 初老精神科医なおざう

初老精神科医なおざう

教員をやめ、中年で再受験して、今や初老精神科医。仕事はぼちぼち。ピアノのおけいこ、読書、お酒、その他の日常を記して行きたいと思います。

5月末に小線源治療を受けたB先生を受診した。B先生はこの4月からクリニックを開業されている。小線源療法に特化したクリニックだから大したものである。なおざうは朝早い予約だったが、採血されて結果が出るのを待っているうちに、なおざう以外に4、5人の患者さんが次々に来院している。クリニックは開業されたばかりで小線源治療の手術は開始していないから、小線源治療後の経過観察の患者さんがほとんどであろう。採血をしてくれた看護師さんはA病院にいた看護師さんだった。

 

採血の後45分ほどで結果がでて診察を受ける。PSAはわずかに上昇していて1.071ng/mLであった。(前回は0.806ng/mL) 

B先生いわく、「この程度の上昇は一時的なbounceであると思われる。なおざうの場合、再発するとしたら、治療を受ける前から微細な骨の転移があった場合である。しかし、昨年12月も2月もテストステロンは十分に高く、もし転移があった場合はテストステロンの影響を受けて、癌細胞が急速に増大し、PSAも急上昇するはずである。ホルモン療法を長期に行った場合は、再発していても見かけのPSAは抑えられるから、再発しているのかいないのかわからなくなってしまう。その上、ホルモン療法では老化が促進されるなどいろいろな副作用があるため、やむを得ない場合に最低限必要な期間のみ実施している」と。

 

PSAが少しだけとはいえ上がっているのは嫌なものだが、悩んでも下がるものではない。次回診察は3カ月後の8月末なので、まあ今のところは大丈夫であろうと、くよくよしないことにした。

 

3カ月に1度、今までと同様、受診のついでにいろいろ楽しんで帰ることにする。のみすぎ注意。