まずまず売れた2連勤を終えて今日は希望休で休み。

メインの予定は夜の食事会なんだけれど、朝一で転職先の会社に行くことになってしまったので、予定していたシネマネコさんでの映画鑑賞を諦めた。

朝一で新橋に行くために、今朝は4時起き。

用事は午前中いっぱいで終わり、一旦青梅に戻ってYouTubeで映画を見た。 

E.T.,The Extra-Terrestrial

星空の下、真っ暗な森の中にある宇宙船。
その周囲には無数の生命体が植物の採集を行っていたが、一斉に胸が赤く光り、彼らは宇宙船へと戻り始めた。
しかし、一人遠くまできていた生命体はその報せが届かず、町の明かりが見えるところまで来てしまっていた。
そのそばへ複数台の車がやってくると、数人の男たちが何かを探し始めるのだった。
その時、宇宙船からの信号を受け取った生命体の胸も赤く光り、男たちに見つかってしまう。
生命体は一目散で逃げ出し、男たちは生命体を追った。
宇宙船で彼の帰りを待っていた仲間は、人間の接近を察知すると彼を残したまま宇宙船を発進させてしまうのだった。
男たちは飛び去る宇宙船を目撃し、懐中電灯でまだ地球に残っているであろう生命体を探し始めるのだった。

エリオットの家では、兄のマイケルが友人たちとゲームをして遊んでいたが、幼いエリオットは仲間に入れてもらえなかった。
そんなエリオットは、彼らが注文したピザを受け取りに行くように命令されて外へ出た。
ピザを受け取って家に戻ろうとしたエリオットは物置小屋から異音がしたためそこへ近づいていく。
モヤもかかり中が見えない物置小屋へ、ボールを投げてみるとそのボールは投げ返されてきた。そのことに驚いたエリオットはピザを踏んづけて家に駆け込む。
「ママ!物置に誰かいるよ!!」
誰も行ってはダメだと言うエリオットの言葉に触発されたマイケルたちはキッチンからナイフなどを持ち出して物置小屋へ向かう。
しかしそこには何者もいなかった。足跡をみて「コヨーテだよ」と言うと、彼らは家に戻っていった。
その夜、どうしても物置小屋の“なにか”が気になったエリオットは、再び物置小屋へやってきて、周囲のとうもろこし畑の中を捜索した。
足跡を追って行った先で遭遇したのは見たこともない生命体。
思わず叫んでしまい、生命体は逃げ出したが、庭にあったブランコなどが揺れていた。

翌日、自転車で森に入ったエリオットは、M&M'sを撒きながらあの生命体を探したが、その森の中で見かけた怪しげな男も何かを探している様子だった。
夕食の席では「ハロウィンの仮装はお前の見た怪獣に」と兄マイケルにもからかわれ、マイケルは「ワニかヘンタイだ」と言い、妹のガーティもそれを復唱した。
「パパなら信じるのに」
エリオットが呟き、ママは電話をしてみたらどうかと促すが、エリオットはパパが愛人とメキシコに行ってしまっていることを知っており、そのことを口走ってしまう。
するとママは機嫌を悪くしてしまい「メキシコなんか」と泣いてしまうのだった。
その夜、物置小屋の前で見張っていたエリオットの前に、あの生命体が現れた。
見たこともないその姿に、声も出なくなってしまうエリオット。
そんなエリオットに近づいてきた生命体は、エリオットのひざ掛けにM&M'sを置くのだった。

そこでエリオットはM&M'sで自分の部屋まで彼を誘導することにした。
生命体はエリオットの仕草を真似た。
「すごい」
興奮していたエリオットだったが、生命体と見つめ合っているうちに急激な眠気に襲われてソファで眠ってしまうのだった。

その頃、森では男たちが機器を持って何かを調査していた。
その場所には集められたM&M'sもあった。

翌日。仮病をつかって学校を休んだエリオットは、部屋に匿った生命体と交流しようといろいろ話しかけていた。
お互いに空腹を感じ、エリオットがキッチンへ食べ物を取りに行っている間、エリオットの部屋にいた生命体は気になったものを触っていたが、傘が開いたことに驚いてしまった。そして、なぜかエリオットもその驚きを感じ、手にしていたものを落としてしまうのだった。
エリオットは、生命体と通じていることを感じていた。
そんな時、マイケルが帰宅してきたので部屋に招き入れて「怪獣の話覚えてる?家にいるんだ」と打ち明けるエリオット。

マイケルは信じようとせずにからかっていたが、エリオットが連れてきた生命体を見て言葉を失ってしまった。そこへ駆け込んできたガーティは生命体を見て大きな声で叫んでしまい、マイケルも叫びだすのだった。
ママが帰宅し、部屋へやってきたのでマイケルは叫ぶガーティの口を抑えて生命体とともにクローゼットへ隠れた。
ママをやり過ごしたエリオットは、生命体に「僕が守ってやる」と語りかけ、ガーティに怖くないと言い、ママには内緒にする約束を交わした。

その頃、機器を持って調査する男たちは、町へと捜索範囲を広げようとしていた。

夜。エリオットの部屋に集まったマイケルとガーティは、生命体について話していたがエリオットが「どこから来たの?」と問いかけると地球儀のはるか遠くを指差すのだった。
図鑑で宇宙を見せたエリオットだったが、生命体は粘土などを使って球体を作り、念力で浮かせて自分の星を示すのだった。
その星を見ていたエリオットは突然恐怖に襲われていた。
家の外では調査を行っている男たちの声がしていた。
生命体はABCの本を読み、勉強をしながら、ガーティが持ってきた鉢植えの枯れた花を蘇らせていた。

翌日、生命体を残して学校へ向かうエリオットとマイケル。
マイケルの友人たちが「怪獣はいたか?」とからかうと「いたよ。怪獣じゃなくて宇宙人だ」と答えるエリオットに「宇宙人か!じゃE.T.だ」と嘲笑う友人たち。
学校でエリオットがカエルの解剖を行う頃、家に一人残ったE.T.はキッチンへ食料をとりにきていて、ビールを飲んでしまっていた。
E.T.が酔っ払って倒れると、学校にいるエリオットも倒れていた。
その後もE.T.はテレビを観たりして過ごしながら、何かを研究していった。
学校のエリオットは、解剖されようとしているカエルを“助けてやろう”と、すべて逃がしてしまう。
その騒ぎは自宅に帰ってきたばかりのママへ知らされた。
「酔ってる?」
キッチンに散らかったビールの空き缶などもあったことから、ママはその場にいるE.T.には全く気づかず学校へ向かった。
残されたガーティはE.T.が言葉を話すことに気づいた。
「“B”。イイコ」

帰宅したエリオットはガーティがE.T.を自分の部屋に入れていることに気づくが、そこでE.T.が「エリオット」と話すことに感動していた。
そしてE.T.は一日かけて集めた道具や漫画などの資料をエリオットに見せて「E.T.、ウチ、デンワ」と言うのだった。
そのための部品を集めようとエリオットがマイケルと相談している頃、家の周りにやってきた調査団がその会話を盗聴していた。
「エリオット、あいつ、元気ないぜ」とマイケルが問いかけると「僕たちは元気だ」と答えるエリオット。
「僕たち?」
マイケルはエリオットの様子も不安になっていた。
そんなエリオットは集めた道具の中にあった円盤型の金属で指を怪我してしまったが「イタイ」という言葉に反応したE.T.が指を光らせて患部に触れ、その傷口は一瞬で治ってしまう。
E.T.は集められた道具から、何かを作っていたが、その脇で鉢植えの花は萎れ始めていた。

ハロウィンの日。
E.T.をガーティと偽ってエリオットはマイケルとともに外へ出た。
そしてエリオットとE.T.は自転車で森へ向かうのだった。
暗くなり始めた森の中、道が悪いと引き返そうとしたエリオットだったが、E.T.が念力で自転車を走らせ始め、やがて空へ舞い上がって谷を越える。
そして森の奥深くへたどり着き、着地の衝撃でエリオットは倒れてしまった。
エリオットとE.T.はアンテナにした傘などを広げ、道具を設置していたが、その頃、家ではママが帰りの遅い子どもたちを心配し、車で探しに出かけていた。
その様子を見張っていた複数の車から数人の男たちが降り立ちエリオットの家に向かっていた。
一方、森の中では道具が作動し信号を送り始めたため「E.T.うまくいったぞ!」とエリオットが叫んだ。
しかしすぐに反応があるはずもなく、体調を崩し始めたエリオットはE.T.に帰ろうと言い「このまま地球で暮らそう。僕が守ってあげるよ」と語りかけるがE.T.は応じなかった。

そして朝。
エリオットが目覚めるとE.T.はいなかった。
一方、家には警察がやってきてママに事情聴取をしていたが、そこへ高熱を出しながらエリオットが帰宅した。
「E.T.を捜して」
泣きながら頼むエリオットの言葉を受けてマイケルは自転車で森へ向かうのだった。
マイケルはなぜか尾行してくる車をまいて、森の奥へとたどり着いた。
そして川辺に変わり果てたやつれた姿で倒れているE.T.を発見するのだった。

マイケルはママにE.T.を見せることにした。
横たわるE.T.の傍らにはやつれたエリオットがいた。
「病気なんだ。このままだと僕たち死んじゃうんだ」
しかし突然のことにママは子どもたちをE.T.のそばから引き離すしかできなかった。
「E.T.を独りにしないで」
エリオットの願いも聞かず玄関から外に出ようとしたママの前に、防護服をまとった人々が立ちはだかった。
彼らは家を取り囲んでいた。

彼らは調査を行っていた政府の関係者だった。
大至急エリオットの自宅前に設備車輌が集められ、E.T.は保護された。
ママもマイケルも事情聴取をされていたが、E.T.のことがわかるのはエリオットだけだった。
エリオットはE.T.と並んで治療室にいた。
調査団の男はエリオットに森にあった道具のことを訊ねたが「誰にも話せない。E.T.は友だちなんだ、裏切れない」と答えるエリオット。
「私も彼の友だちだ。10歳の頃から彼を待っていた。死なせたくないんだ」
E.T.を助ける方法、それは「自分の星に帰らせること」だった。

やがてエリオットとE.T.の脳波に変化が現れた。
それまで全く同じ脳波だったものが別々のものになっていくのだ。それによって衰弱していたエリオットは持ち直し始めた。
「E.T.死なないで」
「ココニ、イルヨ」
「僕が付いてるよ。君のそばに付いてる」
「ココニ、イテ、エリオット」
エリオットが回復するのとは逆にE.T.の衰弱は進んでいった。
「E.T.は絶望です」
医師たちの声が響いていた。

朝になり、マイケルが見ると鉢植えの花が一気に萎れていった。
治療室ではE.T.の血圧がゼロになり、脈拍も停止していた。
叫ぶエリオットはベッドごと離れさせられた。
医師団の必死の蘇生措置も虚しく、E.T.は心停止した。
医師団はE.T.に敬意を示し、その死を悼んだ。
そしてE.T.の亡骸は冷凍ケースに移された。
調査団の男から別れの時間をもらったエリオットはE.T.と二人きりになり、話しかけていた。
「ひどい目に遭わせた。ごめんね」

何も感じられなくなったエリオットは、涙を流しながら「君のことは一生忘れないよ。毎日思い出す」と語りかけていた。
そして静かにケースを閉じ、その場を離れるエリオットだったが、E.T.の胸が赤く光り始めていた。
そして鉢植えの花が元気になっていった。
慌てて戻ってエリオットがケースを開けると「E.T.ウチ、デンワシタ」とE.T.が元気に話すのだった。
「迎えが来るの?」
「ソウ」

戻ってきた医師団に見つからないようにE.T.を黙らせて、エリオットはマイケルに興奮して話した。
「E.T.が生き返った!」

調査団などに囲まれているママにガーティが手紙を渡し、それを見たママは「なんてことを」と絶句した。

エリオットはE.T.が搬送される車に乗り込んでいた。マイケルは運転席に。
すぐに見つかってしまうが、マイケルは車を発進させて逃走した。
そして友人たちに「BMXで丘の公園に来い!」と言うとさらに車を走らせた。

一方でママも車で向かおうとしていた。
「どこへ?」調査団の男が問いかけるとガーティが興奮しながら「宇宙船が来るのよ」と全てを話してしまう。
マイケルの運転する車はなんとか丘の公園へたどり着き、合流した友人たちは車の中から現れたE.T.に驚きながらも興奮していた。
「彼は宇宙人だ。宇宙船まで連れて行く」
エリオットは彼らを従えてE.T.を森へ連れていくために自転車を走らせた。
何台ものパトカーに追われながら、彼らはそれを振り切った。
そう思ったのも束の間、道路が塞がれてしまう。
万事休すと目を閉じたエリオットだったが、その時、E.T.が念力でみんなの自転車を浮き上がらせるのだった。

たどり着いた森の奥。
夕陽が沈んだその場所へ、宇宙船がやってきた。
ママの車でガーティもやってきて、E.T.に別れを告げた。
マイケルにE.T.は「アリガトウ」と言った。
そしてエリオットには「イコウ」と言うE.T.。
「いるよ」
地球にいることを告げるエリオットは、涙を流していた。その様子を見たE.T.は「イタイ」と言った。
「痛い」
そして抱きしめ合うエリオットとE.T.。
最後にE.T.は指を光らせてエリオットの眉間に触れながら言う。
「イツモ、ココニ、イルヨ」
「さよなら」
E.T.は鉢植えを持って宇宙船に乗り込んでいく。
そして宇宙船は離陸していくのだった。
それを見つめるエリオットの表情は、幼さの抜けたものだった。
  

1982年の作品。何度観ても泣けてしまう。
初めて観たのは、公開当時の映画館でだった気がするけれど、まだ子どもだったので記憶が曖昧だ。
全篇を通じてローアングルが多用されていて、小津作品の影響とも言われたけれど、畳に座る日本人に合わせた小津安二郎と同じく、これはエリオットの目線に合わせた結果でしかない。
あくまでも主人公は少年。そして、同じ目線にはE.T.がいる。
スピルバーグ監督が、両親の離婚がきっかけとなって彼が作り出した空想上の友人がコンセプトになっているので、エリオットの両親も離婚している。

1993年の『ジュラシック・パーク』に抜かれるまで世界歴代興行収入一位を更新し続け、1994年には「文化的、歴史的、美学的に重要な作品」としてアメリカ国立フィルム登録簿に登録され、史上最高の映画の一つと評されている名作だ。

オードリー・ヘプバーンはこの作品を観てスピルバーグ監督を“天才だ”と評し、最後の出演映画に同監督の『オールウェイズ』を選んだ。

なんと言っても印象的なのは自転車で空を飛ぶシーンだろう。

特にラストへ向けてのシーンでは、E.T.を宇宙船に送り届けるという任務を遂行する少年たちの興奮が感動的だ。そして、これが永遠の別れになることを、ジョン・ウィリアムズの音楽が伝えてくれる。

このシーンは、感情をしっかり伝えるため、音楽に合わせて再編集されたということからも、スピルバーグ監督とジョン・ウィリアムズの信頼関係がうかがえる。

すばらしき映画音楽たち』でも語られるように、このシーンでのエリオットは少年ではない。

飛び立つ宇宙船を見送るエリオットは、任務を完了した立派な“男”の表情になる。

そして改めて感じたのは、一人も意地悪な人が登場しないという点。
エリオットをからかっていたマイケルの友人たちも、怪しげだった政府機関の大人たちも、みんながE.T.を思いやっているのだ。

だからこそ公開から40年以上経った今も、変わらず清々しいのだろう。

きっとこれからも、何度も観返してしまい、観るたびに新鮮で、そして観るたびに涙を流してしまう作品。

それが『E.T.』だろう。

今日は、1月に約束していた天ぷらの際に、この子が体調不良になったため、去年の11月にクエ鍋を食べに行って以来となってしまった子との食事会。

この子には去年、本当にいろんなお店に付き合ってもらってきた。
もしかしたらこの子と会うのも最後になるかもしれないので、この子が好きだと言っていたタコを食べるために、行ったことのない店だけれど、千駄木の三忠さんを早々に予約していた。

ところがこの子が今度はウイルス性胃腸炎になってしまった。本当に今年はいろんな予定が体調不良に振り回されている。

この子と会えないのは残念だけれど、予約済みのお店をキャンセルするのももったいないし、この子がタコ好きだと言わなかったら行くことのないお店なので、なんとか付き合ってくれる人を探した。

急遽の誘いで付き合ってくれたのは男子だけれど、1年半ぶりに会う人で、先日、たまたま連絡をくれていた人。
たこ尽くしを食べてみたいという僕の想いも理解してくれて、しかも一品ごとにちゃんとリアクションしてくれる、楽しい友人だ。
焼きたこやら、おどり食いやら、うに和えやら、天ぷらやらと、どれもたこのイメージを覆してくれる美味しさで、おじさん二人で悶絶(笑)
酢だこやら、チーズ和えやらを経て、メインのたこしゃぶと〆のたこ飯。
種類や産地の違うたこを、それぞれの特性に合わせた料理で楽しませてくれる。
久しぶりに会ったけれど、その時間を感じさせない友人の雰囲気と、楽しい会話を交わしつつの食事会。
たこがこんなに奥深いとは知らなかったので、その感動を店を出る時に、板前さんに思わず伝えてしまった(笑)
急で我儘な誘いに応じてくれる友人がいてくれる倖せを噛み締めながら、いつも遅い中央線に揺られている。
境遇の似ている彼には、思わず本音が出てしまう。
芯の部分を話し出したら、泣いてしまうだろう。
娘や息子への想い。
近頃、やたらと涙もろい。
インスタで流れてくるくだらない“泣ける”系の動画でさえ、涙が滲んでしまうくらいだ。
青梅を離れるということも、それを加速させている要因だ。
名残雪が舞えば、それこそ泣いてしまう。
僕の哀しみや孤独感、寂しさや辛さを受け容れて支えてくれた町、青梅。今夜から雪予報だ。
九州への移住は、もちろん娘や息子に伝えることはない。
気分を換えるために、今日も会えなかった子が好きだと言っていたmiwaを聴いてみるけれど、これも泣けてしまうので困る。

 僕の涙は、いま決算セールなんだろう(笑)