魔法のマークと指番号 | なおっちのバイオリン日記

なおっちのバイオリン日記

大人から始めたアマチュアバイオリン弾きの日記です。たまにテニスとフットサルの話も。2021.4横浜から静岡に転勤しました!

写真は夢の国のミッキーさん。ランドにはもう行く機会がないかな、なんて勝手に思っていましたが、先月こうしてまたお会いできましたーキラキラ

背景の木で見えづらいという、自分の撮影でおなじみの構図クオリティの低さはご愛敬(笑)

 

 

演奏会まであと1か月半。

今回のプログラムも難易度高めですが、今回は久しぶりに日々の練習をしっかり重ねることが出来ているので、ここまでの仕上がりはいい感じで来ています。

 

曲の難しい箇所の攻略については、楽譜にマークを入れることと指番号をふるという基本的な作業が効果を発揮します。

ここでは、今回のプログラムの難しい部分からいくつか抜粋して見ていきましょう!

 

 

「オルガン付き」は2カ所をピックアップ。

まずこちら、♭が5つもついていてやっかいなんですが、特に最後の1小節がなんだか難しい。

 

(↑ 楽譜はクリックすると大きくなります)

 

そこで、弾きにくい箇所を↓のように鉛筆を使って○で囲みます。すると・・・

 

ここではその部分を赤で示していますが、こうやってマークを入れるだけであら不思議!苦労していた部分が楽に弾けるようになりました!

 

自分の場合、弾きにくいパッセージはそのどこかに音を押さえにくいポイントがあるので、そこを見つけてマークを入れて

「この部分は要注意!」「この音はしっかり弾いて!」と示してやるだけで、かなり弾きやすくなります。

 

こちら↓の部分は曲のクライマックスですが、高速のテンポで8ポジションまで刻みながら上がって降りてくるという、なかなか難しい部分。

 

 

こちらも、自分的に音がしっかり取れていない部分をみつけてマークを付けてあげると・・・

 

すごく弾きやすくなる!

 

まさに魔法のマークですね。ポイントとなる音を鉛筆で囲むだけで、劇的な効果。

大事な音、苦手な音をマークすることでちゃんと意識しますから、そこをしっかり取ることで前後の音がつながり、弾けるようになる。

さらに、この楽譜のように指番号も入れてあげると最強です。

ちなみに最初のマークの音(3rdポジション4の指のG)でA線の6ポジションに上がってしまうかちょっと考えたのですが、結局Dの音から6ポジションに上がることにしました。

 

 

「家庭交響曲」の方はオルガン付き以上に難所が多いのですが、特に次の5カ所をピックアップ。

 

まずは第2部のココ。

 

 

「ドシシラ」が3ポジ、「ソファファミ」が6ポジ、最後の「シッラッ!」が8ポジションです。

ああ、自分もこんな高い音を取れるようになったんだな・・・(笑)

 

大人からバイオリンを始めてますから、いまでも一番最初のレッスンの様子をよく覚えています。

D線で弾く「ぶんぶんぶん、蜂が飛ぶ」、難しかった~

 

ラーソーファー ミファソミレー をD線だけで弾くんですが、この最初のラソファを小指、薬指、中指で取るだけの作業。

ひとつずつ指をはずして音が降りるだけなのに、超難しかった。

完全な初心者にいきなり小指使わせます~?って感じ(笑)

小指で音を押さえた時点で全部の指ががちがちに固まって、ひとつずつ指を指板から外すことすら難しい。

 

それを今はハイポジションで普通にやってます(すごい)

この楽譜の部分はドシシラのあと3ポジから6ポジに上がるのですが、いきなり4の指(小指)でソを取る形。なので、ここはポジションが上がる瞬間に6ポジのレ(人差し指の位置)をまずイメージして飛ぶことになります。

 

 

第3部はココが一番難しい。

 

なんといっても音がメチャクチャ高い!

最高音のレは第10ポジションですよ。自分の場合はこのレを小指ではなく薬指で取っているので、11ポジションと言ってもいい。

これ、2つ前の記事でも触れた箇所ですよね。「1オクターブ上げて弾け!」という記号の「8」(オッターヴァ)が書かれています。

 

でもこの楽譜の救いは、1ポジから2→4→5→6→7→9ポジとほぼ段階的に上がっていって最後のレで10(11)ポジに到達すること。

いきなりハイポジションに飛ぶわけではないので、各ポジションの音を確実にこなしながら順に上がっていけば最後までいけるわけです。

 

これが、1stバイオリンパートの場合はいきなり3ポジくらいから10ポジへの跳躍を要求されたりするんですよ。きびしー!!

そこで、先日の弦練の際にコンマスがトレーナーの先生にハイポジションへの跳躍について、

「これ、どうやって音を取ったらいいんです?」

って真正面からコツを聞いていました。

 

これまで数々のバイオリンのソロパートを弾いてきた楽団一の名手が、こうやって生徒のように聞く、それくらいハイポジションへのジャンプは難しいのです。

 

その時の先生の回答は、

まず「気合で取る」  で周りを笑わせておいて(笑)、その次にこう言っていました。

「ハイポジションは、親指からの距離を覚えて取るんだよ。」

 

なるほど~!!

 

バイオリンは第5ポジションから親指が楽器のネックの付け根に当たります。そしてその親指はどこまで高音になっても基本楽器から離れることがないので、そこから押さえたい音までの指が広がる距離を練習を繰り返して覚えるのです。

これは本当にためになるお言葉でした。以前のハイポジションの取り方の記事にこの先生の言葉を追加したい!

 

(↓ハイポジションについての記事はこちら!)

 

 

最後に先生はこう付け加えていました。

「結局、勇気を出して音をパーンと出すしかないじゃん。怯えた音はそのまま客席に伝わる。だったら多少はずそうが思い切ってパーンと出た方が、ホールの残響もあってなんかうまく決まったような感じになるものだよ」

 

「大丈夫大丈夫、ベルリンフィルだって音はずしてるんだから(笑)」

 

す、すばらしい・・・!

これには我々アマチュアのオケ奏者も安心ですね。

ベルリンフィルの先生方が音を取るのが怪しいんですから、私達も勇気をもって飛べばいいですよね。

 

 

難所も最後の第4部。

 

ここはD線とE線を交互に弾きながら半音ずつ上がっていく。1つ1つの音をよく確認して弾くことが大切です。

 

いよいよ曲もクライマックス。

 

 

はい、ここでまた魔法のマークを使います。

8vaのシレソシレーを2→6→8→9→10ポジと移動して取るので、なかなかに難しい。特に第8ポジションのソ(G)の音が安定しないので、ここをマークして確実に取っていくことで、綺麗なシレソシレが完成します。

この部分のポジションは人によって違った取り方があると思いますが、自分がこの6→8→9→10でのポジション移動にしたのは、過去に何かの曲でこれと同じポジション移動で弾いたことがあったからです。

「お、同じじゃん!」と思って今回採用しました。

 

 

ここは、指番号をひたすらふります(笑)

これだけ半音階とポジションが多い箇所は、恥ずかしがってもいられない。

以前はオケの楽譜に指番号をたくさん入れると、ほかの団員に見られたときに恥ずかしいなーと思っていて(というか、今も思っている)、あまり入れていなかったんです。

でも、愛知のP管に所属していた時に、同じパートのある人が難しい箇所に積極的に指番号をふっていたので、「あ、指番号を書いてる人いたー!」と思って自分も真似して苦手な箇所にがっつり記入してみたら、なんとまあ弾きやすいこと!

 

上手な団員の楽譜にはあんまり指番号は入っていないのも事実なので、自分の楽譜に指番号がたくさん入っているのはちょっと恥ずかしいなという思いは今でも強いです。

でも、演奏に譜面の見た目は関係ないでしょ(笑)

指番号をふることできちんと弾けるようになるなら、どんどん書き込んでいかないと!

実際そのおかげで自分もそこそこ弾けている感を出せてますからね、良い演奏をするために今後もどんどん入れていきますよ~メモ