ハイポジションについて | なおっちのバイオリン日記

なおっちのバイオリン日記

大人から始めたアマチュアバイオリン弾きの日記です。たまにテニスとフットサルの話も。2021.4横浜から静岡に転勤しました!

 


 



 

さて、前回の日記でも紹介しましたこちら↑、アマチュアバイオリン弾きの自分にとってはかなりの難所です。
 

ハイポジション(超高~い音)というのは、バイオリンの初心者にとって夢のポジションですね!
このポジションを自由に弾けて一人前。

でも、「そう簡単に弾けるかっつーの!」という音域ニコ

バイオリンにはギターのようなフレットがありません。だから習い始めは一番下の1stポジションでさえ音が不安定な難しい楽器なのに、何この楽譜(笑)
初心者にしてみれば、「オタマジャクシの下に横棒だらけで、線の本数数えないとすぐにはどの音かもわからんわ!」という感じでしょう。

 

ええ、私も最初の頃はそうでした汗

自分が最初に入った「初心者のためのオーケストラ」で、当時最年少の高校生の女の子が下の楽譜をみて、

「なにこれ!高すぎてパッと見わっかんねー!」って叫んでました。

その子はピアノを習っていたのに(笑)

 

 

<チャイコフスキー イタリア奇想曲より>




たしかにこの曲は「初心者のためのオーケストラ」が挑戦するには敷居が高すぎた叫び

以後数年に渡り、同楽団の飲み会のたびに「無謀過ぎた挑戦曲」のトップバッターとして話題に上がっていました。ブタ

 

オーケストラの1stヴァイオリンの楽譜は、このイタリア奇想曲の最高音のB♭や、これより半音高いHの音が結構出てきます。

ポジションで言うと第8ポジションです。アマオケで1stヴァイオリンパートを弾きたいのなら、もう一つ上の第9ポジション(人差し指でE線の高音のソ(G)小指でド(C)を押さえる位置)まで取れるかどうかが目安になると思います。

ちなみに今回取り組んでいる曲はさらにもう一つ上の第10ポジションの音があります(テヘッ)


このハイポジションの音をどうやって取るか。

バイオリンはフレットもないうえに小さい楽器ですから、ちょっと指がずれるだけで音が変わってしまう。指の間隔がとても狭い高音域を一発で正確に押さえられるなんて、神技のようにも思えるでしょう。
もちろん、初心者がこの辺りの音を簡単に取れるはずもない。
 

ハイポジションの実際の指導はプロの先生方に任せるとして、自分がハイポジションにたどりついた経験を語りますと・・・
まずE線の第3ポジション(人差し指でラの音)を、そして次に第6ポジション(人差し指でレの音)を一発に取れるよう頑張って練習します。
そうすると、フレットがないバイオリンですが指板をブロック的な感覚でとらえることができます。
このゾーンが第3ポジションだぞ的な。
そうしてがんばって練習して3ポジや6ポジがカチッとハマるようになってくると、あとは「3ポジの時の小指の位置が6ポジの人差し指だから、6ポジの小指が9ポジの人差し指!」みたいな感じの応用になります。チューリップピンク

バイオリンを始めてからまだ日が浅い人は、第3ポジションでさえ難しいと感じます。そこをめげずに練習して、第3ポジションがカチッとハマるようになった時の喜びよ!ああ喜びよ!
一気に「自分、バイオリン奏者みたくなってきてるんじゃね?」風に弾けてるグレードが上がります。

理屈としては先に述べたように1ポジの薬指が3ポジの人差し指で、3ポジの小指が6ポジの人差し指で・・・となっていくわけですが、じゃあ、いきなり6ポジを取らなきゃいけない場合はどうしましょうか?

もし6ポジで音をいきなり出す前の部分が休符だったら、その休みの間にエアーで3ポジを取って、小指から尺取虫的に6ポジを取るという方法があります。あと、3ポジは左手小指側の手首の上(小指球)が、6ポジは左手親指側の手首の上(母指球)がそれぞれ楽器に接触するので、第6ポジションはその感覚を記憶することで取ることもできます。
それと、叩くように押さえると音が聞こえるのを利用するのも一つの方法です(あまりおすすめできませんが)
自分の場合は、一応6ポジがカチッとハマるところまでは来ているので一発で取ります。

ただし、仕事が忙しくなったりしてバイオリンに触る間隔が空いてしまうと、一発で取る場合は微妙に怪しい音程になります(笑) 

フレットがない楽器は押さえる音程を一旦身に着けた後も、今度は維持していかねばならないので大変!

 

演奏会や発表会では「高い音もはずさず絶対に取れる!」と自信をもたないと、そのままその不安が音に出てしまう。
本番では迷いなくパーンと高い音を決めねばなりません。
どんなに練習してもやっぱり不安に思ってしまうそこのアナタ!
ここは恥ずかしがらずに、3ポジと6ポジの部分に指板と同じ黒色のテープを貼っちゃいましょう(笑)

それと、「弾きたい音を一発で取るイメージ」がものすごく大事です。
ある人はこう言いました。
「歌うときって、どの音でもいきなり取れるでしょ?喉にフレットがあるわけでもないのに。頭の中で音をイメージすれば、その音が取れるんです」
また、ある人はこう言いました。
「指を置く位置が指板の先から何センチくらい・・・と考えたり見たりしなくても、音をイメージして指を置くと目をつぶっていても取れたりしますよね」

そうです、奏でたい音をイメージして取ること。これが大切。

人の能力はすごいもので、何度も繰り返せば目をつぶっても位置を把握できてしまう。どの辺に何があるかが感覚でわかるのです。

例えば、頭を洗っていて下向いているのにシャンプーが手に取れるじゃないですかw

帰宅して暗くても部屋の照明のスイッチ押せますし。ひらめき電球

大丈夫、ちゃんと高い音も取れるようになる。

音をイメージして、自信をもって。

そして、どうしても不安なら目安のテープを恥ずかしがらずに貼ること(笑)

あ、ぼくはテープ貼ってませんよ。ええ、たまーに貼ってみては恥じらいからすぐに剥がすなんてやってません。ハイ貼ってない! 

でも今後貼るかもヨ

良い子の皆さん、ぼくといっしょにハイポジションを攻略しましょう!(^^)!