リヒャルト・シュトラウス「家庭交響曲」 | なおっちのバイオリン日記

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大人から始めたアマチュアバイオリン弾きの日記です。たまにテニスとフットサルの話も。2021.4横浜から静岡に転勤しました!

 

 

次の演奏会のメイン曲は、R.シュトラウスの「家庭交響曲」です。

まずリヒャルト・シュトラウスさんですが、クラシックファンの間では結構メジャーな作曲家です。
でも、クラシックを聴かない一般の方には全く知られていないガーン


せいぜい「ヨハン・シュトラウスなら知ってる!その親戚かなにか?」という感じでしょう。
だって、実際に本人がヨハン・シュトラウスと何度も間違えられて嫌な思いをしていたらしいですしあせる
「貴方が、あの美しき青きドナウを書いたシュトラウス氏ですか!?」的な。これは本人相当につらい(笑)

そうは言っても、彼の作品「ツァラトゥストラはかく語りき」の冒頭部分を聴けば、一般の方も「おおっ!この曲は知ってる!」となるのでは。


でもまあ、そのくらいかな(笑)
 

実はこのおじ様、音楽史の中でも結構重要な位置付けの方なのです。

器楽曲とオペラの両方で多くの傑作を書いたのはモーツァルトとこの人だけなのですよ。20世紀を代表する作曲家のひとりで、1952年までご存命でした。
 

この方はとにかくオーケストレーションが巧い。楽器の特性を本当に熟知していてうまい事使ってきますし、音を厚くするところ薄くするところもよくわかっている。この職人芸で、躍動感のある色彩豊かな曲を数多く世に送り出しています音譜

そんなリヒャルトさんの放つ「家庭交響曲」ですが、普段の演奏会ではなかなかお目にかかれません!

 

まず、アマチュアには曲が難しすぎる。
ウィキペディアにもはっきりと
「管楽器、弦楽器とも難度が高く、編成も大きいことから、実演ではあまり聴く機会がない。」
「純粋なアマチュアオーケストラ(音大出身者を中心としない楽団)での演奏例はあまり聞かない。」
と書かれてますから。

それでいて、あまり人気がない。 凝視

難しく編成も困難でかつ曲自体が不人気では、誰もやりませんがな。

そもそもさぁ、テーマが「自分の家庭の日常を描きました」って曲でしょ。
そんな、いち作曲家の家庭の話なんて誰も興味ないじゃん(笑)
旦那と嫁のケンカなんか描かれても、劇的でもなんでもない。

だからプロの楽団もあまり取り上げません。
団長~、なんでこんな曲やるの~?(笑)


で、わたくしの感想はですね
「楽しい曲!」
意外と高評価w

リヒャルトさんの音楽は、20世紀のアメリカのアニメーション映画の作曲者はみんな絶対にその影響を受けてると思うんですよね。
登場人物が追いかけっこしたり、場面の移り変わりとか、当時のアニメの音楽に本当にぴったりですし、そんな感じの音楽の元祖がリヒャルトさんなんじゃないかな。
その中でもこの家庭交響曲はリヒャルトさんの持ち味がすごく良く出ています。
特に後半部分は目をつぶって聴いていると、トムとジェリー、ミッキーとドナルドがいたずらしたり走り回っている場面が浮かんできちゃう!爆  笑

とにかくワチャワチャしていて楽しい曲です。それと、
「ふだん他のオケがやらない曲や、技術的・編成的にアマチュアオケがやれない曲をやる!」
というのがうちの楽団のコンセプトですから、まさにその狙いにピッタリの曲!
 

このオケじゃないと一生弾くこともないでしょうし、あのカラヤンが何度も取り上げている曲ですから、頑張ってチャレンジしたいと思います。
 

皆さんも、実演を聴く機会はそうない曲ですので、是非この機会に演奏会場に足をお運びくださいませブーケ1