今回は、ヤマの一つ、サティアについてお話したいと思います。
 
サティアは正直であること、ウソをつかないこと。
 
 
嘘をついたりごまかしたりしていると、正直に言って恥をかくより余計に大変なことがありますね。
 
 
 
例えば、
 
仕事で新しい企画の話をしていて、
「うーん、この企画では上手くいかなそうだな。あんまりワクワクしてこないな」
と思っていたのに、
「いいじゃん」
と、相手に合わせて同意してしまうことがあります。
気がついたらそのまま企画が進行してしまって、自分が上手くいかないと思っているのに、自分もそれに加わることになり、
「あーしまった、正直にこれじゃ上手くいかないとちゃんと言っておけばよかった。中途半端なまま進んでしまって、これから方向修正するのは難しいぞ」
と後悔します。
結局、こういう時はその企画自体がうまくいかないことが多いですね。
 
話の最初に、
「このままじゃ面白くないよ」
とはっきり言っておけば、企画も練り直されて良いものになり、結果成功できたかもしれません。
 
 
また、
 
 
友達三人ぐらいで話していて、誰かの悪口になる。
「あの人なんかやだよねー」
みんなが言い出すと、自分は嫌いじゃないのになんとなく話を合わせて同意していると、最終的にはその人を仲間はずれにしようという話になってしまって、
「私そこまであの人のこと嫌いじゃなかったのにな。なんか悪いことしたな」
と後悔したりします。
 
この場合も最初から、
「あの人そんなに悪い人じゃないよ」
と言っておけば、みんな冷静になることができたかもしれません。
 
 
 
『ヨーガ・スートラ』では、サティアについてどの様に書かれているのでしょうか。
 
 
正直(サティア)に徹した者には、行為とその結果がつき従う。
 
『ヨーガ・スートラ』
2章36
 
 
 
私たちの心はちょっとあまのじゃくな所がありますね。
 
心の中では、
「欲しい欲しい」
と思っているのに、はっきりと口に出すのが恥ずかしくて、
「私は大丈夫だよ」
「いや〜、そんなの興味ないよ」
と言っていると、
本当に欲しいものが手に入らなかったりします。
 
 
あるいは、
 
 
心の中では、
「嫌だな〜、楽しそうじゃないな」
と思っていても、周りに乗せられて、
「いいねいいね、楽しそうじゃん」
と言っていると、
全然楽しくない所に連れて行かれたりします。
 
 
逆に、
 
 
心でも
「欲しい欲しい」
と思い、口でも、
「私絶対欲しいの。なんとしてでも手に入れたいの」
と言っていると、手に入りやすいですね。
 
 
また、
 
 
心で
「嫌だな、つまらない」
と思っていて、口でも
「いやー、絶対つまらないよ。無理無理、行かない」
と言っていれば、自分がつまらないと思っている所に連れて行かれることはありませんね。
 
 
 
このように、正直である人に行為と結果が従います。
 
 

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