高度医療センターの付き添いに行ってきました | 獣医師りえの犬猫の心と歯・皮ふ・耳のブログ

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ハミルザ動物病院院長
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今日は、12歳のプードルさんの高度医療の検査に立ち合いをしてきました。 


他院から3週間位前に肝臓が悪くて食欲も無いままとのことで転院されて来られました。


 神経症状&肝臓胆嚢の状態が血液検査やエコーで確認されたのですが、神経症状が脳の腫瘍等から来るものなのか?今後これ以上肝臓や胆嚢の治療に何がしていけるのか?何をすべきなのか?を内臓関係はCT脳神経系はMRI検査が必要だったので、付き添いして一緒に検査に立ち会い、担当の先生達と相談させていただきつつ検査をしてきました










 結果としては、脳には腫瘍とかはなく、年齢相応の脳出血のあとはありました。肝臓は、ナント複数の門脈シャントが見つかりました。良く今まで、生きてきたなという感じです。あと胆嚢は胆泥と胆嚢結石これはエコーで判明していました。開腹して手術するなら、胆嚢と門脈シャントとのこと。



他院で3週間前に血液検査だけして

貧血を調べる赤血球や、感染等を調べる白血球は調べておられませんでした。


肝臓と腎臓の最低限の血液検査により

 肝臓が悪いとだけ言われたそうです。



ウルソだけ もらってそのままで、食べなくて痩せてしまっていました。 

胆嚢は、胆泥でパンパン

こういうときは、ウルソは胆汁液を増やすので、今の状況にはあいません。




今後、手術までされるのか、内科治療でどこまでこの肝臓と胆嚢を守っていくのか?今後、胆嚢液と肝臓細胞を採集したので検査結果みて、飼い主さんと考えていきたいと思っています。12歳まで、血液検査もエコーもしたことがなかったそうです。若い頃から年に1回でも検査していたら、このワンちゃんは、肝臓への血管の作られ方の異常が基本的な問題だったので判っていた可能性が高いのでこれからも、定期的な血液検査やレントゲン、エコー検査とかもしていきたいと、改めて思わされたワンちゃんでした。色々調べて、今後の方針がしっかり見えてきたので、検査に行っていただき良かったと思えるワンちゃんでした。<