歯や皮膚を得意とする獣医師として
日々診察をしています。
そんな中、
歯周病は歯石が原因だと思っておられたり、
え!っと思う歯科の知識の方がとても多いように感じています。
飼主さん本人にも 大切な知識です
あと歯周病の治療に来院されたワンちゃんの中の
かなりの多くの犬達に,知らない間に 歯磨きガムとかをあげて
歯を折ってしまっている犬がいるのです。
歯石をとったら、下の歯が折れていた場合が多いです。
もっと、かかりつけの動物病院さんで、色々歯科の基礎知識をしていただけてたら、こんなにはならなかっただろうにと思うことも多々あります。
ただそれは獣医大学では,歯科の基礎教育が今もないことから,難しいのかもしれません。
数年前,指導者不足ということから 獣医大での基礎教育の提案は却下されたと聞いています。
なんとかならないかなと思うのてずが、まずは飼い主さんたちにそのことを
知っていただき自衛していただきたいと、思って投稿させていただいて
おります
さて、年末の犬猫うさぎの歯科クイズシリーズを
させていただきます!
①犬猫は歯石がついてないと歯周病にはなっていないと思う
答え
歯周病は歯周病菌が原因なので、歯石がついてなくても歯周病にはなります。
犬猫の感じだと、歯石が少ない犬猫ほど、生きている歯周病菌が
多いのか 歯周病 特に歯周炎(歯を支える骨と組織が歯周病菌によって腐る病気)がひどいように感じます
歯周病菌の塊をプラークといいます。
歯石は歯周病の直接の原因ではありません。
歯石は唾液と 歯周病菌の死骸が固まってできたものです。
歯石は海のテトラポットみたなもので,その周りに生きた歯周病菌が
つきやすいのと、歯茎の上にある歯石は歯肉縁上歯石といわれ、白っぽく
外から見えてない歯石(歯肉縁下歯石)は血を含むので黒っぽいです。
歯石があると、歯茎の下のクリーニングができなかったり、ブローブという道具で歯周ポケットを測定する邪魔になったり、歯周炎を疑う時に
歯科レントゲン撮影する邪魔になることもあるので取り除きます。
また 続きを忘れないよう ちょいちょい
やらせていただきまーす。