半世紀振り 無双の染帯 | naosukeのきままなブログ

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和物好きな、服飾系店番人の日々の気づきや発見、さまざまなことを気ままにつづっています。
くいしんぼうなので、食べ物にも興味深々(p_-)

昭和40年代前半に作ったのが最後だとか。

元々は下座音楽「露は尾花」で塩瀬の帯を

考えていました


「露は尾花」 歌舞伎のだんまりの場面


♪ 露は尾花と寝たと言う

  尾花は露と寝ぬと言う

  あれ 寝たと言う 寝ぬと言う

  露が穂出て現れた


下絵が出来た段階で父が「無双にしよう」と

聞くとしばらく作っていないからと



太鼓の図柄は月を背にススキの穂に露。

紗の表地には(尾花)ススキを描き、

裏地はは月を金箔、露を銀箔にしました



紗の裏地、透けています


無双染帯 露は尾花 表地


キンキラで風情のない「月」


無双染帯 露は尾花 裏地



仕立てるともう少しはっきりすると

思うのですが


無双染帯 露は尾花


キンキラ感がなくなって「お月さま」って

感じになりました





♪ 月は清水と寝たと言う

  清水は月と寝ぬと言う

  あれ 寝たと言う 寝ぬと言う

  月が田毎に現れた



前帯は表地に田圃を描き、裏地には太鼓

の月が田毎の月として映り込む図柄なの

ですが…




髙島屋京都店 「春の銀座名店会」に

出品しておりますので会場で手に取って

ご覧下さい


単なる宣伝ですね べーっだ!