12月中旬の高野山は雪がちらつき、観光客も
少なく、静かなお山で混雑嫌いの私にはうれしい
環境でした。
高野山の奥社である立里荒神のお札を母に頼ま
れていました。奥社は奥の院のそばにあるものと
勝手に思い込んでいましたが、高野山駅から予約
制の急行バスで約35キロ1時間(一日2便のみ)も
かかるまったく別のかなり不便な場所でした。時間
が無ければ行かなくてもいいと言われていましたが、
人が行かないところに「何か?」を期待するタイプ
なので不便であっても折角の機会と行って来ました。
荒神社(こうじんじゃ)・立里荒神(たてりこうじん)とも
ご祭神は 火産霊神(ほむすびのかみ)
誉田別命(ほんだわけのみこと)
標高1260mの荒神岳にあって雲海の名所
らしいです。火の神様
、かまどの神様をお祀り
しているため、料理店等火を使う人、商売人の人達の
信仰を集めているそうです。こんな不便なところなので
参拝者は少ないのでは思いましたが、バスには参拝客
が結構乗っていて信仰を集めていることが分かりました。
手水も凍る、石段も凍る
寒い山頂でお参りをして
清々しい気持ちになりました。でも本来は厳しい山道を
歩いてようやく辿り着く場所です。安易にバス
で
ピューと行っては申し訳ないような・・・
神社の長い案内を私なりに要約すると、
弘法大師が高野山を開く地鎮の法を修行をしている
時、天地振動して東方より黒雲と共に、この荒神ヶ岳
に住むという夜叉神が現れて、曰く、一心に我を祭れ
ば三宝荒神となって必ず大願を成就させると。弘法
大師は板に三宝荒神を描いて本尊として勧進した。
その後、高野山の伽藍が無事に建立され、弘法大師
は毎月荒神社に生涯参詣したといいます。
帰りに拝殿でお祓いをしてもらい、少し待ったら帰りの
バスが来ました。これに乗り遅れたら大変ですから。