専門筋が期待寄せる V6岡田准一の「黒田官兵衛」 | naosukeのきままなブログ

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 再来年のNHK大河ドラマが「軍師官兵衛」に決まった。主役の黒田官兵衛を演じるのはV6の岡田准一(31)。ジャニーズ事務所に所属するバリバリのアイドルだ。

 チーフプロデューサーの中村高志氏は、「信長、秀吉、家康に重用され、戦国乱世の真っただ中に生きた魅力的な人物。人間の面白さ、悲しさ、滑稽さが詰まっていて、見る人を飽きさせない」と強調したが、一般的なイメージは「腹黒い策士」といったところだろう。実際、過去の大河では、江守徹や伊武雅刀などクセのある役者が演じてきた。さわやかなアイドルには荷が重そうだが、歴史作家の加来耕三氏は「本当の官兵衛は、いわゆる策略家ではない」と言う。

「あの時代に求められた知略は、敵方の武将を味方に寝返らせること。官兵衛はそれが優れていた。本音を誠実にぶつけ、相手を納得させるのがうまかったのです。ストレートで真っ当な性格。それゆえに失敗もしている。荒木村重に捕らえられて牢獄に入れられたり、秀吉に『機運が来た』と進言して疎まれたり。本当の策士なら、そんなヘマはしません。知恵はあったが人間味もあった。陰湿で老獪(ろうかい)なイメージは誤りです。若々しい岡田クンは適役だと思いますよ」

 意外や意外、「岡田官兵衛」に期待するのだ。



<隠れた実力>



 もともとほかのジャニタレと違って、演技力は評価されているとか。放送評論家の鈴木嘉一氏がこう言う。

「最近は『天地明察』や『花よりもなほ』といった時代劇で確かな力量を見せています。警察官役の『SP』の演技力も光った。いわゆるアイドルとは一線を画す実力派です。官兵衛は早くに隠居し丸刈りとなりますが、当時27歳のフレッシュな中井貴一も武田信玄を演じきった。1年をかけて、少しずつ役とともに成長していく大河の特性を考えれば、視聴者は違和感を持たないと思います」

 松ケンの清盛は大コケで、視聴率は2ケタがやっとの低空飛行。それでも岡田の抜擢は、「ジャニーズで手堅く客を引っ張ろう」とかいうスケベ心だけではないようだ。



日刊ゲンダイ