B16Aエンジン
令和の今でも傑作エンジンとして名を残す " VTEC " エンジン
当時の若者は、F1エンジン技術を惜しみなくフィードバックした
新型 " SiR " に熱狂したものだった
発表当初は新型インテグラに搭載され
続いてシビックのスポーツバージョンSiRとして登場
先行予約が殺到して、Dでも割り当てに制限があり
注文されても納車できない状態だった・・・
ようやっと一台の割り当てがあり
我が営業所でもSiRがやってきた
目の覚めるような赤、大型積載車から降ろされる姿を
今でもはっきり覚えている
急いで納車の準備・・
当時は営業所へ引き渡された新車は
外装保護のためベトベトのワックスが塗られていて
それを専用の溶解液で流し落とす事から始まる
これが結構大変なのだが。。。
ナンバーを取得するまでに外装を仕上げ
オプション品を付けたり
・・確かエアコンもディーラー装着だったなあ
今では信じられないけどね
準備の為、工場の中を移動させたりするんだけど
エンジンを始動させた時、妙に「ボコボコ」と音がするんだよね
うーむ・・・VTECならでわの音なのかな?
パワーバルジ追加サービス?
ホンダのホットモデル、最強バージョンには
そのパワーを誇示するかのようにボンネットに力こぶ
" パワーバルジ " をデザインするのが
ホンダスポーツ800の頃からの伝統だった
ただ、89年に行われたマイナーチェンジにより
伝統の力こぶは廃止となってしまった
営業の先輩が艶出しのワックスをかけている最中の事だった
彼の動きが一点を見つめたまま止まっている。。。
どうしました?
これ見てみろ・・・
え?そこには伝統のパワーバルジが復活!?
はぁぁぁぁ?
このコーナー名物 " 我が眼を疑う "
急いでボンネットをオープン!
そこには・・・
オイル注入キャップが外され
逆さまにヘッドカバー上に鎮座していた。。。
ボンネットとの隙間は殆ど無いので
逆さまに置かれたキャップの形に鉄板が突き上げられて
まさかのパワーバルジ"復活"
救いの " ちからコブ "
納車予定日も決まっていて
この時点から犯人探しをしても仕方がない
ただ、私は常にこの新車を気にかけていた中
ボンネットを開けている姿は見ていない
この工場に入ってから
やけにボコボコと音がするエンジンだと思っていたのは
ここから内部の圧力が漏れていたから
営業担当の先輩も、怒りを通り越して
もう脱力状態だ。。。
どうしよう・・・
すがる思いで
馴染みの板金塗装屋さんに相談してみる
今から持ってこれるか?
それなら今夜中になんとかしてやるよ
そこからは脳内🧠が
VTECより早く高速カムに切り替わり
板金塗装屋さんにたどり付いた
なんとか💦お願いします!
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☀ 翌朝一番
「できてるよ」の電話
再び最速で引き取りに
心中はレッドゾーンだ
そこには
昨日の事件が何もなかったように仕上がったSiRが
鮮やかに朝陽を照り返しながら佇んでいた
ありがとうございます!
もう、どうしようかと思っていました🙇
おう!困った時はお互い様だよ!
ぐっと突き出した彼の腕
誰よりも頼りになる " 力こぶ " が輝いてみえた。。。




