食への感謝
「今のうちに食べておきたいもの無いの?」
家内がいつも聞いてくれていた
ストマ生活
直腸を摘出した後
大腸と肛門筋がつながるまで
お休みをさせている
順調であれば、数カ月後「ストマ閉鎖」
つまりお休み中の大腸は再起動
以前のように肛門*から排便が始まる
その際、下痢や軟便・・💩漏れ等々
「排便障害」が起きる可能性がある
食生活も
「節制」を余儀なくされる事を見通して
たびたび、私に聞いてくれていた
私の返事はいつも
「うーん・・そうだな・・・何でもいいや」
生返事と取られ
家内の機嫌を損ねる事もしばしばだったが
本当に「何でもいいや」って
言い方を考えろよ・・と怒られるだろう
「何でもいいや」は
何を食べても美味しくて、感謝できるから
高い食材じゃなくても
豪華な盛り付けじゃなくても
期限切れ間近の食パンだって・・
本当に美味しくて
「ありがたいな」って
178センチ 87kg
私のMAXウエイトである
要するに「デブ」
入院の際
身長はもちろん、体重もチェックされるが
その結果
「メタボ用入院食」適用となった
ダイエットメニューである
つまり
薄味
パサパサ
これが「何でもいいや」の起点なのだ
もう15年も前かな、仕事を詰めすぎたのか
ある夜、トイレでぶっ倒れてしまった
救急搬送されたのも今回の病院で
おおよそ一週間、入院をした経験がある
「お食事ですよー」
運ばれた食事を口にしたんだけど
薄味・パサパサ・・マジかぁ
こんな「おいしい」食事がしばらく続くのか・・・と
元号は令和に変わり
今回の入院は二度目
あれから15年・・・少し・・も
変わっちゃいないぢゃないかあああ!
入院食 = ま◯い
これは全国共通らしい・・いや
最近は「入院食の美味しい病院」も現れ
こればかりは羨ましい限りだ
そんな「修行期間」を経て
鍛えられた味覚は
娑婆で出会う全てを「美味」と
認識できるように進化した😆
「今のうちに食べておきたいもの無いの?」
「うーん・・そうだな・・・
何でもいいや!君と一緒なら」
こう言えてれば
家内の機嫌を損ねる事もなかっただろう
今頃気がついた😁やれやれ

