僕がロボット手術を受けてから 直腸がん ダヴィンチロボット支援手術 直腸低位前方切除手術 29 | なおそうやのブログ

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使い捨ての時代に逆行し
 「買わない」「捨てない」「諦めない」をテーマに
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  初外来、ステージ告知

 

「宿題終わったの?間に合うの?」

 

そんな言葉が飛び交っているであろう頃

退院以来、初の外来受診日を迎えた

セミの鳴き声も「ツクツクボウシ」に変わった

 

ご自宅での具合はどうですか?

 

     ええ、暑さには参ってますけど

     お陰様で安定して過ごせています

 

手術で摘出した直腸

詳しい検査結果が出ました

 

     ・・はい

 

ステージ2 

但し、リンパ節への転移はありません

 

     ・・はい  笑い泣き

 

ようやっと自分の病変への結果が出た

当初の予測とほぼ同じ結果

寛解への確率の数字も教示を受けたが

誤解を招くのでココでは伏せておこう

ステージも幅があり「2」と言っても

患者ごとに違いがあるから

 

 

取り出した部分の写真、見ます?

 

       ・・うう・・はい!

 

軽やかにマウス操作を数回

PCモニターに私の直腸が映し出された

出来の悪いホルモン焼きのようだ

 

60年近く病変するまで働いてくれたんだ

ありがとうよ・・・

 

      この、周囲の黄色いものは?

 

あ、これは内臓脂肪です

周囲にあるリンパ節も取っちゃうんで

その際は内臓脂肪ごとになるんです

 

「落ちにくい」という悪玉の内臓脂肪

いくらかでも強制削除されているか😁

これぞ強制ダイエット

 
それでは、お大事に
 
ドクターの
芯がありながら優しげな声に見送られ
診察室を後にした
 

  平穏を取り戻す

 

手術から3週間あまり

あれほどの痛みも不思議なほどに遠のき

手術創も薄くなっていった

 

ロボット手術の恩恵だろう

ヘソの並びに5箇所の痕

イタズラに指でつついても

うっすらと痛覚が反応するくらい

地獄とも思えた術後の苦しみさえ

忘却の向こうへと流れていく・・・

 

ストマの具合も悪くない

💩の排出も日常のリズムに刻まれ

「パウチが普通」

それなりに手を焼く事もあるが

人間とは「慣れる」事ができる生き物

男の子に生まれて58年

違う袋をぶら下げてきたが

袋が一つ増えただけってかw

 

ストマ・パウチとの付き合いは

後に綴る事にしようかな

 

私の「復帰」を話で聞いたのか

仕事の依頼が増えてきた

何よりも嬉しい誤算だった

 

まだベストコンディションじゃないんだよね・・・

 

と言い訳をしながらも

無意識に頭の中で仕事の段取りをしている

「仕事バカ」につける薬はないんだな

 

やり残した宿題に追われたあの日と同じ

赤とんぼが山を降りて

夜の空気が少しだけ秋色に変わった

 

「間に合うの?」

 

今は催促のセリフに変わったが

ひとつだけ違うこと・・・

 

「平穏」はありがたい