1979年式 いすゞ 117クーペ
G200エンジン インジェクション車
なんと流麗な・・・時代を超え「カッコ美しい車」
カーファンにとって印象を強く残すISUZUの名車ですね。
大切にされている一台が
フルード交換のために入庫
→作業途中にエンジン始動ができなくなり大ピンチ
→御相談の☎
オールドカー有る有るとは言え、さてどうしたものか・・・
エンジン始動時に必要な3大要素
・適切な火花
・適切なガソリン(混合気)
・適切な圧縮
この3要素、どれか一つ欠けてはエンジンはかかりません。
スパークプラグからのスパーク良好
コンプレッション良好
混合気 燃料噴射はしているもののリッチ気味??
電話口でコールドスタートインジェクタ漏れについて確認を
したのですが・・とくに漏れもなく噴射時の異常も無いとの事
配線図等、関連する資料も入手が難しく
見通しの厳しさが垣間見える事態です。
そんな中、配線を辿っていくと
「サーキットオープニングリレー」と思しき部品に行き当たりました。
メインリレー・コンビネーションリレー複合リレーとも呼ばれますが
当時のインジェクション車では必須の電気の関所です。
目視点検を兼ねて、固くカシメられた箱を開けてみたところ
複合リレーを支える基板が、経年劣化でボロッボロに・・・
もう朽ち落ちる寸前、よくぞこの状態で動いてくれていたものです。
今回の原因はココで決まりか?
117クーペ リレー でググると
同様に朽ち果てて、始動不良に陥った個体が散見され
この頃のモデルの弱点であると判明したのでした。
また、ここが原因でなかったにしても
このまま見過ごす訳にもいかない状況です。
新品 --- あるワケない
中古品 --- そうそう都合よく見つからない
あってもコンディションが悪ければ意味が無い
軽く暗礁に乗り上げた感・・・
そんな中、担当のメカニックさんが
「コレ、形そっくりなんだけど」と教えてくれたのが
日産フェアレディZ用 リレー
Yオクで出品されている画像を確認すると、外見的には全く同じ
しかし品番の末尾が異なります・・・
117クーペ用 A13-000-540 JECS製
フェアレディZ用 A13-000-001 JECS製
何とかなるかも?と期待を込めてZ用リレーを手配しまして
数日後やってきました。
あ、違うわ・・・内部の回路が異なっていました。
それが品番の違いと思われます。
ただ・・問題となった基礎部分の基板は
しっかりしていたのとメインとなるリレー本体は
同じものであった事が幸いでした。
もうココまで来たら、コイツ(Z用)をベースに
内部を組み替えて117クーペ用に改造するべ。
チョイの間で完成!と思ったら
回路を繋いでいる配線を外してみたりと
結構な知恵の輪状態で、手こずりました。。。
組み換え完了!
これで117クーペを救えるかな?
あくる日、テスト→NG orz
あれ?間違いなく組んだハズなのに・・・
再分解して、各部品の状態をチェック
おっと・・・内部に組み込まれているダイオードのひとつが
ショートしていました。。。
ま、こんな事もありますね。
ダイオードを交換し再テスト → OK!
無事にフェアレディZ用リレー(改)が117クーペの
エンジンルームに納まりました。
そして、不調の117クーペは!
残念ながら、不調は回復しませんでした。
原因はこのリレーでは無かったようです。
まあ、コレはコレ
看過するワケにいかない壊れ方でしたし
塗りつぶして次へ!
ショップさんのリフトに乗った117
今だけ?不思議にエンジンがスムーズに回っています。
エンジンをかけながら担当メカニックさんが
近くのエンジン配線の一本が抜けているのに気づき
カプラーを差し込もうとした瞬間!!
あっ!! ストンとエンジンストール・・・!!
ワイヤハーネス(配線の束)に手でストレスを与えると
それに呼応したように不調が出ることに気が付きました。
二人で「あははは!」と笑ってしまいました。
最終的にはワイヤハーネス先端の水温センサーが
経年劣化で内部折損していた事が原因と断定しました。
断線した瞬間、コンピュータが「冷却温度が低い!」と
誤判断し、燃料噴射が「大増量」
混合気が過濃となってしまった結果のエンストでした。
適切な混合気 ← コレが欠けてしまっていたワケですね。
「リッチ(過濃)気味」であったのとピッタリ答えが合いました。
同様のリレー劣化で困っている
117クーペオーナーさんもいらっしゃると思いますが
解決の一手として参考にして頂ければ幸いです。






