数年前に掲載しました「アルミにはんだ付けしたい!」

https://ameblo.jp/naosouya/entry-11898215436.html

 

と、これがアクセスランキングのトップにいます。

 

みなさん、アルミへのハンダ付けに

興味をお持ちのようです。

 

当時は、USAからの輸入もの「ミラクルハンダ」での

実験をしていましたが、あらから数年・・・

 

さらに研究を進めております。

 

今回は 

A 共立エレショップさんで購入可能な

  アルミ用ハンダ、スペリアというメーカー製だそうです。

 

 

 

B 業務の関係でメーカーは言えませんが特殊な配合の

  アルミ用ハンダ ここではソルダーXと呼びましょう

 

 

いずれも使いやすい糸状です。

スペリア = 1.0mm

ソルダーX = 0.9mm

 

 

前回同様、木片にアルミテープを貼って実験台とします。

 

 

ハンダコテの温度は350度

熱伝導が良いマイナスドライバー型です。

 

ハンダが溶け込む際

「ジュワジュワ」と封入された独特の音がします。

特殊なフラックスが溶解する音でしょう。

 

画像は、失敗ハンダのような色艶ですが

何度やっても通常のハンダのようにピカピカにはなりませんので

これが正常だと思います。

 

 

スペリア

どれくらい「付いているか」を確認。

ピンセットで突いたり、思いっきり引っ張ってみたり

下地のアルミテープが破れるほどですので

しっかり付いていると思って良いでしょう。

 

 

ソルダーX

ハンダを流し込んだ際の写真を取り忘れた!

色艶は似たものでした。

こちらも、くっ付きは良好で、引っ張るとアルミテープは

簡単に破れました。

 

 

 

 

0.75スケアのリード線をそれぞれハンダ付け

あまりキレイではないが、どちらもしっかり留まった。

リード線は5mmほど被覆を剥いて

普通のハンダを染み込ませておいた。

 

いずれも留まりは良好で大きな差は無いと思われます。

 

 

 

さて、今度は

肉厚のあるアルミにハンダは付くのか?という実験

 

アルミプロファイルレールの切れ端があったので

これを実験台にしてみよう。

 

焼き肉鉄板と温風ヒーターで温度を上げておいて・・・

 

 

 

スペリアとソルダーXを

ポチポチと色々な方向から付けてみる・・・が

さすがにアルミテープのようにはいかないです。

 

保温をしながらでも

はやり放熱しやすい形状と、そもそも材質との相性も

あるのかも知れません。

 

 

冷ましてから、団子になったハンダを

ニッパーで削ぎ落としています。

一見、付いているかのように見えるハンダも

ポロリとカサブタのように剥がれてしまい

「やっぱり、この状況では厳しいなあ・・」と思って

ソルダーX側も、同様にこそぎ落とそうとしたら

 

 

なんと、ソルダーXのほうは

アルミの母材に馴染んで、付いていました。

もちろんニッパーでは剥がせません。

 

したがって、今回の勝者は「ソルダーX」となりました。

 

 

結論 : 極薄のアルミ板やアルミテープでは

    スペリアでもOK

     もう少し条件の厳しいところでは

    ソルダーX圧勝でした。

 

でもね・・・

 

 

数十分の作業で、コテ先がこうなります・・・

いずれも特殊はフラックスが封入されていると思います。

匂い(砂糖を焦がしたような)も似ていますが

これが蒸発する際、コテ先に焦げ付いてしまうようです。

 

これは問題ですね。

コテ先は、いつもハンダでピカピカにさせていなければ

なりませんので、これでは連続的な作業に支障が出ますね。

コテ先を温めながらナイフで焦げ付きを落として

元通りになりましたが、アルミハンダ専用にコテ先を

用意しておくことが必要かもしれません。。