最近、趣味系の記事ばかりで
「なおそうや、遊び呆けとりゃせんか」
と疑われるといけませんので、お仕事ネタです。
2006年式ハマーH3
セキュリティ関連のモジュールを
中古品で間に合わせたら
メーターのオドメーター(距離計)が
増えてしまったでござる。
中古車販売店さんの商品車輌なので
総走行距離が増えてしまっては商品価値が落ちるとの事で
困ってしまったとの依頼でした。
原因はボディコントロールモジュール、通称「ボディコン」
セキュリティを司っております。
決してバブル時期のお姉さんではありません。
殆どの方は、走行距離の管轄は
「メーターパネル」だと思っておられるようですが
今回のハマーは、走行距離の管轄は
ボディコンで行っています。
メーターでの走行距離は
ボディコンの指令を受けてシンクロ表示しているだけなんです。
あ、もちろんメーター本体で管轄している車もありますよ。
ボディコンを中古で変えた結果
部品を取り外した個体の走行距離を
メーターがシンクロ表示してしまったようです。
処置方法としては
メーターの記憶を一旦ゼロリセットし
正しい走行距離をボディコンに書き込んで
それぞれをシンクロさせます。
バシバシとメーターを分解。
三枚おろしの図
走行距離をゼロリセットするため
内部チップの情報を書き換えます。
こちらはボディコントロールモジュール
この基板の記憶領域を
正しい距離に書き換えます。
作業は何の事もなく終了。
後日「修正OKでした」との知らせを頂きました。
毎度あり!
今回は正当な理由あっての作業です。
ちょっと怪しげな依頼は丁重にお断りしています。
まあ、今は車検証に検査時の走行距離が記録されますから
「メーター巻き」は無くなりましたけどね(笑)
不思議なもので
メーターの仕事が舞い込むと続きます。
やっぱり「呼ぶ」のかな?
こちらはビンテージアメリカン・マッスルカーのメーターです
VAMとでも言ったらカッコイイでしょうかね。
リプロダクトの新品・・・ですが動かない。
コイルが断線しています。
こりや動かないハズだわ。
コイルを補修しましょう。
0.6mmの錫メッキ線を使います。
シェイクハンド型でハンダ付け。
双方とも針金ハンガーの引っ掛けのような形を作って
お互いに引っ張りあうようになっています。
この形には理由があります。
数センチの間でもう一箇所ハンダ付けをすると
その熱で、先に付けた箇所のハンダが
溶けて外れてしまうからです。
2番目のハンダ付け。
あらぬ箇所にハンダが溶け込まないよう
シリコンペーパーでマスキングをしておきます。
うまくハンダがのったようです。
無事に修復完了!
こちらも後日「復元OK」の知らせを頂きました。
昔も今も
車の情報をドライバーに伝える器機であることは
変わらないのですが
そのメカニズムは大きく変化しています。
感心してしまうのは
現在の電子制御はもちろんですが
昔の車に使われていたメカニズム・・・
今回の電流計にしても
「よくぞ、こんなシンプルな構造で用を足すもんだ」
と思うのであります。
当時の設計者は
その時代にある技術力を結集したのでしょう。
最高の技術とは何だろう?
それを思う時
「究極のシンプルさ」だと思います。
そう・・・複雑化させることばかりが技術ではないんですよね。
余計なものをそぎ落とし
故障の確率を下げる、コストを下げる・・・
そこに生きる技術も大切なものです。
この電流計の構造をみると
ブラッシュアップという目標のもとに
究極まで構造を簡素化した苦労が見受けられます。
すごいもんだ・・・
たまにそぎ落とし過ぎて
最初からコイルが切れるのはシャレになりませんけどね(笑)
電子機器の今昔ものがたり・・・でした。














