フライングVなおそうや!これがギターのデッドorアライブ? -1- | なおそうやのブログ

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使い捨ての時代に逆行し
 「買わない」「捨てない」「諦めない」をテーマに
展開するエコロジカルなブログ


2014年も余すところ、あと2日・・・いや、あと30分で大晦日です。

例年はそろそろ仕事もケリをつけ
大掃除や暮れの買い物等にいそしんでいる頃なのですが
今年は「滑り込み」で何軒かの御依頼を頂いて
年末ギリギリ・・いや、正月も無い忙しさになりそうです。

昨日、メルセデス・ベンツECU修理の御依頼を頂いた
地元お近くのお客様。

「近いから持って行くよ」とご足労を頂き
はじめましてのご挨拶をしながら、オフィス兼工房内をご覧になって

「ギターの修理もするのですか?」
「ええ、趣味ですけどね・・・」

直しかけの首チョンパレス・ポールを見ながら

「僕のフライングV、ネックが外れちゃって・・・
              見て頂けませんか?」


二つ返事でお引き受けすることに・・・
まあ、本業ではありませんので
のんびり作業をさせて頂く事になりますとお伝えしました。

私と同年代の御仁。
恐らく、各メーカーの「凶悪なコピー時代」
どっぷりと浸かっておられたのでは?と
その話で盛り上がります。(仕事そっちのけ)

学生時代に手に入れた
トーカイ製フライングVモデル。

いろいろと手を入れ、大切にされてきたとの事ですが
不運にも部屋の荷崩れに遭い
あっけなくネック根本が折れてしまったそうです。

もう楽器としては「 終わったorz 」と諦めかけていて
折れたネックを、タッピングビスでむりやり繋いで
オブジェにしてしまおうと考えていらしたと・・・

「そりゃ勿体無いですよ・・・当時のトーカイ製だから 
 ちゃんと造ってある個体のハズです。
復元できるかも知れないので一度見せて下さい」

次回お会いした時に、フライングVを手渡しますと
お言葉を頂いたのが昨日のこと。

ウオオオオオ!!!早く会いたいよっFV!

その勢いで、通常の3倍のスピードで
仕事を仕上げ(笑)
「今からお伺いしますから!」と電話をかけたのでした。

お客様のオフィスに到着。
手短に挨拶を済ませ、メルセデス・ベンツの件での
手渡しと説明をして・・・

「あ、フライングV、連れて帰りますので」
さり気ないフリで切り出します。

「ちょっと待っててネ」

しばらくすると、暗闇に浮かぶ(夕暮れだった)
フライングVを手にしたお客様が現れたのでした。

おおおっ!こ・これは・・・カスパー14


訪ねてゆく道すがら・・・
「ジョイント部の接着が緩んで、衝撃でポロッと取れたんだろう」
くらいの想像をしていたのですが。。。


ぬぉぉぉぉ!
ジョイント部は完璧に接着されたまま、一分の剥がれも無し。
マホガニーが衝撃に負けて「破断」した状態でした。



ギターとしては「生死の堺」・・・
まさに デッド or アライブ と言った様子。
ピート・バーンズを思い出します。



材の欠損も大きいな・・・



ケーラータイプのトレモロ・ユニット。
加工に出して取り付けてもらったそうです。
軽いアーミングが魅力です。
ザグリも浅くて済みますので、ギブソンタイプのモデルに
装着されることも多かったですね。
アリアのPEで標準装備されていましたね。



ピックアップは、リアが変更されている?かな?
ゼブラのボビンから見て、DimazioのPAFでしょうか?
何もかもが当時のまま・・・懐かしいですね。




ピックガードを外し、ボディを丸裸にした図。
当時のアイボリーが残っています。
30年の時代を経て、渋いアンティークホワイトに
「成長」していますね。
シールドの導電性塗料も、しっかり塗られている・・いい作りだ。

この重厚感・・・最近の「なんちゃってオールド」なんて
足元にも及びません。


何より、オーナーの愛着が感じられますね。


さて、どうする・・・諦める??



ワケなーーーーーーいっ!



直せるか?直せないか?ではなく
どう直すか?だけを考えるのです。


さて、2015年のお正月は
コイツの修復アイデアで忙しくなりそうです!



あなたならどうする?
教えてよ!Doctor Doctor フライングV


----2014年を振り返って----


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2015年も「なおそうや!」を
どうぞよろしくお願い致します。



                 筆者  なおそうや