「廃業したんか?」
と思われてもいけませんので、こちら方面もアップデートします。
ちゃんと本業もこなしておりますよ!食わなくちゃならないですからね。
お世話なっているお客様から
「AudiのECU直してね
」とご依頼を頂きました。2002年 AudiA4
詳細を聞くと、商品車として購入。
すでに「エンジン始動不可能」の状態だったとのこと。
受け入れ時、ヒューズがぶっ飛んでいたので
新しいヒューズを入れたのですが、次々に飛んでしまうらしい。
トラブルに至った経緯がわからないのが
少し心配でしたが、お預かりして
状態を確認します・・・
殻を割った状態。
Bosch製のECUです。
この頃からは、かなり高度にデジタル化されて
部品構成もシンプルになり、故障頻度も
低くなったのですが、やはり「弱点」は
あるものです。。。
じっくりと目視で点検を進めてゆきます。
ムムッ?
あらっ?すでに修理をした痕跡が!
察するに、エンジン不調もしくはエンジン不動に陥った際
ECUの修復を試みたのでしょう。
修復は丁寧の行われていますが
パターンの修復だけでは復元できず修理不可能と判断して
売りに出したのではないかと。。。
実はこのチップ・・・凶暴な発熱をするんですよ。
そりゃもう「チンチン
」になりやす。
対策として、チップの構造が
「ヒートスプレッダー式」になっていて
普通のICチップに見えるのですが
基板に埋め込まれた銅板へ放熱する仕組みです。
それがアルミの弁当箱に伝わって
言ってみれば「ECU全体がヒートシンク」ってなもんです。
今回は、このチップの損傷に起因する
トラブルと推測されます。
当然、この凶暴なICを交換するべきなのですが
実は通常のハンダゴテでは刃が立ちません。。。
何故なら「ドンドン熱が逃げてしまう」からです。
チップを取外す際には、当然「ハンダ」を一旦溶かす事が
必要なのですが、先述の「全体ヒートシンク構造」の為
生半可な加熱では、熱が吸収されてしまって
ハンダを溶かすことが出来ません。
この秋から、さらに高難度を要求される
自動車電子部品修理のニーズに先駆けて
リフローシステムを導入しておりまして
こーんなICチップの貼替えの
技術開発に注力しております。
ね?本業もちゃんとやってるでしょ?
これBGA(ボールグリッドアレイ)って言って
足じゃなくて、全部が「ボール」になってるので。。。
ハンダゴテでハンダ付けできないんですよ。
で、どうするかって?
我が工房の「アッザムリーダー」こと
灼熱くん一号 
こんな装置を使って
赤外線でハンダ付けするんです。
超強力・超精密な
赤外線放射装置ですね。
これがあれば、BGAだって今回のICチップだって
そして、アコースティック・ギターの
ネックリセットだって、できちゃうぞ!
この強力な熱線で、ボディと指板の剥離が
できるじゃないか!と、導入後に気がついて
嬉しくなってしまいました。
あ、また趣味を絡めてしまいました。
でバッチリ取外し成功!
この手の作業は「付ける」より
「綺麗に取り外す」ことのほうが
たいそう難しいのです。
チップの腹の内側で
こんなにくっついているワケで・・・
こりゃ、ちょっとやそっとじゃ取れないのが
わかります?
現在部品待ち・・・さて結果や如何に?
To Be Continued... 





