今夜は雨で
ぐっと気温が下がり
夏が遠ざかった感が伝わってきますね。
外の空気を入れようと
窓を開けたら、虫の鳴き声があふれて
すっかり秋の様相・・・
天高く「オレ」肥ゆる秋の到来です。
食い物がうまいぞー!
さてさて、48時間の拘束プレイも終わり
すっかりニカワも固化しました。
改めて「カタカタ」で
フレットの不均衡を確認します。
当然、念入りに下地調整と
押し込みによるフレット装着を行いましたので
過渡な不均衡もありません。
これがハンマー打ち込みですと
打ち込みのバラつき・打撃の変形等で
摺り合わせが必ず必要となりますので
押し込みメソッドは時間の節約にもなります。
今回は、一箇所だけ・・・
「ん?ちょっとカタカタするかな?」が
ありました。
フレット製造のムラもあるでしょうから
100%均一にはなりませんが
フレット装着の結果は、おしなべて良好だと言えるでしょう。
できれば摺り合わせは・・・
これは時間の節約のお話ではなくて
フレットのシェイプを変えてしまうことになるからです。
一口にフレットといっても
ナロー(細め)
ミディアム(中位)
ジャンボ(大きいやつ)
と大別すれば3種類ですが
ミディアムと言っても
ミディアム
ミディアムハイ
ミディアムハイアー
等々の種別があります。
http://www.stewmac.com/Luthier_Tools/Tools_by_Job/Fretting/Stewart-MacDonald_Fretwire/
ミディアムでもそれぞれ高さが違うということは
シェイプも異なると言うことです。
つまり、フレット設計時に盛り込んだ意図がある
ということ・・・
摺り合わせという作業は
フレットの頂点を
平滑なヤスリで一旦「平ら」に削りとってしまい
もう一度丸く成形するということですので
設計時に意図した形状からは異なってしまいますね。
厳密に言えば・・・
それぞれのフレット専用の「丸めヤスリ」があれば良いのですが
現在の状況で、そこまでの環境は整っていません。
せいぜい、フレットを丸める成形ヤスリを買い求めても
細め・中くらい・太め用の種別ですので
理想には程遠いのです・・・
この分野には、いずれ具体的な解決策が
登場すると良いですね。
以上の要素を総合すると
現在では・・・
せっかくの新品フレット・・・
できれば摺り合わせは避けたいなあ
という結論にたどり着きます。
あ、これも
押し込みで実現できるメリットと言えますね!
今回は
基本 「摺り合わせ無し」 で行きます。
一箇所だけ気になるところがありますが
弦を張って、実用上差し支えなければ
いったん弦と馴染むまで
摺り合わせは先送りにします。
あ「磨き」はやりますよ!
次の章・・・溝はどうする?
フレット装着前
「フレット溝均一くん」でならしたフレット溝・・
当然「スキマ」が必要なくらいの深さが必要なのと
今回はフレットタングをカットしていますので
指板横からは、均一くんで掃除をした溝が
空いています。
まあ、そのままでも
それほど影響はないのですが
ちょっとひと工夫をしてみましょう。
クリア塗装をするなら
このスキマを瞬間接着剤やサンディングシーラーで
埋めてしまえば良いのですが
今回のようなサテン仕上げで
クリアをかける必要がない場合はどうするか?
私は、蝋で埋めます。
すべるん棒
別名「遠藤ミツロウ」
80年代ハードコア・パンクっぽい命名でしょ?
お母さん、いいかげんあなたの顔は忘れてしまいました・・
これ、ダイソーで
「引き戸を滑らせる蝋」として売られています 100円です。
実は主成分は「蜜蝋(ミツロウ)」です。
ミツロウそのものは非常に柔らかいものですので
硬化剤は混ざっていますけど・・・
蝋は蝋でも「ミツロウ」は
ローソクの蝋(パラフィン)とは全く異なるものです。
働き蜂さんが創りだした蜜蝋wiki ↓
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%9C%9C%E8%9D%8B
口紅の基礎材や外科手術にも使われるそうです。
この蜜蝋は木材との相性も非常によく
ミツロウ仕上げのフローリング等も存在します。
(高いっすよー!)
今回は、その「遠藤ミツロウくん」で
空いているフレット溝を充填し
汚れや湿気の侵入を防ぎます。
消しゴムくらいの大きさである「遠藤ミツロウ」を
コリコリと溝に擦り込み、ウエスでゴシゴシを
熱を加えると、キレイにツライチとなります。
これで溝が埋まり、汚れや湿気は
侵入しなくなります。
蜜蝋が適度に滲みだして
滑りがよくなるオマケつき(笑)
フィンガーイーズ要らず!
まあ、木との相性が良いせいで
しばらくすると吸収されて凹んできますが
その時は、ふたたび「遠藤ミツロウ」で
コリコリやれば良いだけです。
ミツロウの色は褐色ですので
ローズの指板を埋める時
ちょっと「白っぽく」なってしまうんですよね。
で、今回は「遠藤ミツロウBLACKバージョン」を
作ってみましょう。
昨夜飲んだチューハイの缶を切って・・・
万能ホットプレートに乗せ
ミツロウくんを加熱します。
ちょっと甘い香りとともに
溶けてゆくミツロウくん・・・
指板補修につかう
ブラックパウダーを液状の蜜蝋に混ぜ込みます。
よーくかき混ぜて・・・
なんかのケースにいれて冷やせば
「遠藤ミツロウBLACKバージョン」の出来上がり。
このスキマを・・・
ミツロウBLACKで埋め終わったところ・・・
全体に処理を施して
溝うめ完了でございます。
日本ハードコア・パンクの始祖こと
遠藤ミチロウさん・・ご病気だそうですね。
地元ライブハウスでの「ギグ」
見に行ったですよ・・・怖かったっす・・・
1日も早い復調をお祈りしております。












