フォトジェニックストラトモデルを再修理 - 3 - | なおそうやのブログ

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使い捨ての時代に逆行し
 「買わない」「捨てない」「諦めない」をテーマに
展開するエコロジカルなブログ

先週のフォトジェニックストラト、指板修正からの続きです・・・

フレット製作


今回はトレンド(?)の「球面処理」を行なって
フレットの有効長をできるだけ稼ぐスタイルで行きましょう。

まあ、手間はかかるのですが
せっかくのブログネタだし、楽しんで頂きやしょう!



ハードテイルストラト製作記事のとちゅうで
「球面処理フレットの作り方」は既にご紹介しておりますので
今回は端折って・・・
フレットStewMac#152フレットワイヤーを
12インチラジアスピッタリに曲げておきます。



そして、指板幅ピッタリにカットしたフレットの
両端を「フレットタングニッパー」でカット。
「T字型」に整形します。
これは、球面フレットを打ち込む際
タング(クサビ部)の処理を省く為です。


フレット両端を注意深く球面に整えて・・・



荒研ぎですが、丸くなっているのがわかるでしょ?




数日後・・・




工具を「電動リューター」に持ち替えて
微妙なサイズ調整を行います。

ここで手を抜くと、指板からフレットがはみ出たり
妙に短いフレットになったりしますので
慎重な作業が必要です。




サイズ調整の完了したフレット
イメージが湧いてきますね。
レンズ越しで、蛍光灯が写ってしまいました。



数日後の「フレット装着」に先だって
コイツを用意しましょう・・・


秘密兵器・・・
天然強力接着剤 「二川(ニカワ)」さん


ブッシュマンの人じゃないよ。


そう、牛さんの骨とか皮とか
ぐつぐつ煮込んで抽出したタンパク質ですね。
ゼリーの素「ゼラチン」の精製してないヤツです。


フレットの接着につかうの?


いいえ、指板とフレットは
あくまでも「クサビ効果」で食いつきます。
ニカワを使う理由は
「フレット溝の木を固く締める」事が目的です。
まあ、結果的にはフレットの食いつきも良くなるのですが・・・


フレット溝にタイトボンドを流す方法もありますが
私の考えは「ちょっと重たすぎないか?」というものです。
タイトボンドには少々の「充填効果」があります。
つまり多少のスキマでも埋めて接着してくれる効果ですね。

フレットと指板・・・

これらの異種の物体が上手く一体化するには
実は

「ちょ~っとだけ」


のスキマが必要です。

いつもお話していることですが
「木は常に動いている」温度や湿度で
毎日、膨張と収縮を繰り返しています。。。


もちろんフレットの素材であるニッケルも
温度によって体積の変化はあるのですが
「木」ほど動くわけでばありません。


この動きを上手く吸収するために
「ちょっとだけよ♡」のスキマが必要になります。



ここを充填効果のある
タイトボンドでぎっちり埋めてしまうと
「逃げ」が無くなりますので
それぞれの動きを吸収し辛くなります・・・


これは逆効果ではないか??


何にしたって、遊びが必要・・・
仕事も私生活も、フレットも・・・


ニカワは殆ど「充填効果」はありません。
ですが、木に染みこむと「ガッチガチ」に硬化します。
その硬さは乾燥したタイトボンドの比ではありません。


その硬さで木を締めつつ
適度なスキマを保つには「ニカワさん」が
最適かと・・・
これは私の持論ですので、ご参考程度にね。



ザラザラと、扱いやすくザラメ状になっています。


ううっ! 獣(ケモノ)臭っ!
これがニカワが嫌がられる最大の原因(かな?)

牛さんごめんね・・・でもホントに臭っ!
絶対無理な人もいるはず・・・


ガラス瓶に入れて、同じ体積の水を張り
しばらく放置でしておくと
フヤケて寒天状になります。


外から見ると美味しそうな色なんですけどね。


では次回、

フレット装着by押し込みメソッドで!  
 
                                                                  To Be Continued...