Tech2 懸案の一台・・・ | なおそうやのブログ

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 かれこれ、何台のTech2を点検・修理したでしょうか・・・

しかしながら、中には不運にも何度も故障が出てしまう個体があります

やはり「機械」ですので、何らかの故障は必ず起きると思いますが
悲運と言いましょうか・・・不思議と故障が頻発してしまうこともあります。

 
昨年に納品させて頂いたTech2ですが、通信不良から始まり
キーボード故障、電源不調・・・
忙しい現場作業中に、仕事の足止めをしてしまい
申し訳ない気持ちでいっぱいになります。

 
ECUシミュレーターで通信を確認します。

困ったことに、お預りした状態では
全く問題なし・・・これが一番困るんですよね。
本体を逆さまにしてみたり、ケーブルをひねってみたり
ストレスを与えてトラブルを再現させようと試みるのですが
お客様が訴えられている症状は出ないまま・・・

子供の頃、大風邪をひいて病院に連れて行かれると
不思議に(注射がこわくて?)元気になってしまう事がありました。
そんな事を想い出しながら。

 
基板の状態を、顕微鏡で再検査してゆきます。

 
ハンダの不良やクラックを500倍に拡大しながら点検中
肉眼では確認できない箇所は、このデジタルスコープが強い味方です。
今では欠かせない「My ウエポン」の一つになりました。

 
気になるのは、上半身と下半身を結合しているコネクター・・・
これを留めているハンダの量が少し不揃いなのと
力を加えると僅かに「動く」ようですので、補強と再ハンダを施します。

 
 
 小さなコネクターですが、ハンダランドは100箇所近くになります。
気合を入れて、丁寧に・・・ピカピカハンダを心がけます。

これで、くだんの症状が治まってくれれば良いのですが
今回を含め、長期戦の構えで経過を診ましょう。

私から納さめさせて頂いた機材ですので
売ったからには責任を持たなければなりません。

それが当たり前と思うのですが
修理依頼の多くは、ネットオークション等で安く購入したものの
取引内容に準じた故障修理に応じてもらえず
困り果ててコンタクトを頂くケースです。

その際には必ず、購入した経緯を簡単に聞いて
「保証の申し入れをしてみては?」と進言するのですが
「いや、もういいんです・・・連絡が取れないので」といった返答が殆どで
売る側の責任(常識の範囲内ですが)は何処へ?と思うことも
少なくありません。

無論、ビジネスとして修理をお引き受けはするのですが
「大丈夫か?この世の中」と、少し複雑な気持ちになります。

グローバル化の推進も結構ですが
物事に真摯に向き合う日本人らしさを失いたくないものですね。