気持ちいい朝の過ごし方 朝ヨガ
今日は、私のお気に入りの朝の過ごし方について
直島は、自分ひとりで独り占めした時、とても快感を覚える島です
まあ、どこでもそうですけど・・・。
そんな中でも、早朝のお散歩は本当に気持ちいいんです。
朝、6時に本村の山本さんのおうどんをいただいて、腹ごなしにお散歩へ!
が、私のゴールデンコース
そして、このときは、一緒にお散歩した人がヨガやタイマッサージをインドとかで習ってきた人だったので、是非是非!とお願いして一緒に朝ヨガしました
ヨガというより、ストレッチでしたが、ほんっとうに気持ちいい
ベネッセサイトの三つの正方形の前の芝生に座ったり寝転んだり、高松を臨みながら体が少しずつ目覚めてきます。
風もそよそよと吹いて、芝生に生えてる草が風が渡っていくのを教えてくれます。
この音も気持ちいい
こうしてしゃべったり、ねっころがったり、歩いたりしながら宿に帰ります。
その途中、こんな実をつけた植物を見つけました。
これは、アーモンドだそうです
この身の中に硬い部分がある・・・らしいです。
そんな発見も朝のお散歩の楽しみです
なんにもない平日は、本当に人が少なくて、町も島の人がのんびり行き交うくらいだったり、ベネッセのあたりもゆっくりできますが、人の多い時期、直島を独り占め気分を味わうなら、絶対に早朝です
是非是非早起きして、朝のお散歩、外でのヨガなんかも楽しんでください
福武機発見!
ベネッセの会長の福武さんがこの直島の構想をし、噂ではポケットマネーで作ったとも言われるベネッセサイトですが、その福武さんは岡山に住んでいらっしゃいます。
そこから頻繁に直島に来るのに使うのが、自家用ヘリ
一体どんなものだろうと、ずっと興味津々でした。
地中美術館に行ったときのこと。
カフェでぼーーーーっと海と島と瀬戸大橋を眺めていたら、ふと眼科にヘリポートが見えました。
そこにはヘリが!
もしかして!!!と思ってみていたら、人が乗って、にわかにエンジン全開
ブルンブルンブルンという音と共に段々回転が速くなるプロペラ
そして、ついに・・・飛んだ!!!
すぅーーーっと優雅に飛んでいく姿を、
ほー。これが噂の福武機かあ
と、眺めていました。
興味のある方は地中美術館のカフェの外のテラスまで降りて、下を眺めてください。
もしかして見えるかもしれませんよ!
見えるかも・・・といえば、友人はこの地中カフェで、杉本博さんのお隣に座っていたらしいです
その友人はその時は杉本さんを知らなかったのですが、ただならぬ雰囲気が漂っていたので覚えていたらしく、あとで本を一緒に見ていて、「この人だー!」と
いいなあ。。。私が一番好きな写真家だから、とっても羨ましかったです
そんな出会いもあるかもしれませんよ!
ナイトプログラム 「オープンスカイ」 ジェームス・タレル
今回は、前回行けなかった地中美術館のナイト・プログラムに行ってきました。
これは、ネットまたは電話で事前申し込みが必要で、かなりの人気プログラムです。
通常の入館料+500円が必要なので、丸一日地中美術館で過ごすくらいの気持ちで行くのがのんびりできていいですよ。
私は、お昼過ぎくらいから地中美術館の通常展示を見に行きました。
モネの庭。いつ見ても美しい花が咲き乱れ、色合い、風情がモネの絵の輝きを放っています。
美しいだけではなく、ふと香るバラの香り、ブーンと横切る蜂の羽音、サワサワと葉がこすれあう音など、いろんなことに気づく庭です。
もしかしたらこの庭を通ることによって、五感が研ぎ澄まされ、より美術館を楽しむ感性が高まるのかもしれませんね
この日は土曜日。私は平日しか美術館に行ったことがなかったので、その人の多さにびっくり!
特にジェームスタレルの「オープン・フィールド」は行列ができていて、20分くらい並びました。
いつものように日差しが強くて目がチカチカする中「オープンスカイ」でのんびりして、モネの部屋でひんやりした空気を味わい、ウォルター・デ・マリアの部屋では重いような軽いような不思議な空気を楽しんで、あっという間に2時間経ってしまいました。
ナイト・プログラムまでは一般展示の閉館から1時間近く時間があるので、一旦本村に帰ってちょっと休み、それからいざ出発!
想像以上に大人数で、おそらく30人くらいいたと思いますが、チケットセンターの前からぞろぞろと連なって美術館へ向かいます。
お昼間とは違った閉館した後の静けさのある館内を、なんだか厳かな気分で歩き、いよいよオープンスカイへ!
まだ明るい空と、すでにライトでほんのり照らされたオープンスカイのフレームは、影がないのがお昼とは一番違いました。空の色もライトの加減か、くっきりと際立っています。
好きなところへ、、、と言っても大人数なので、詰めて座って白いブランケットを借ります。そう。お昼は暑くても夜はやっぱり冷えるんですよね。しかも下はコンクリの椅子なので、夏でもブランケットは必要だと思います。
静かに上を眺めてくださいとのことで、しーーんとした中、時間が流れていきます。
ご飯どきということもあり、たまには
ぐ~~~~
グゴ~~~
という音も響きますが、ご愛嬌!
さて、眺めていると、フレームの色が段々と変化していきます。それにあわせて空の色も質感も変化していきます。
え?スクリーンでもあるの???と思うと、鳥が横ぎり、そのうちに星が瞬きだし、雲が動き、風がそよぎ、それが何のさえぎるものもない空だと気づかされ、魔法にかかったようになります。
そう。本当に魔法
人間の目の錯覚を利用した演出なのですが、それがこんなにドラマティックに幻想的に視覚に訴えかけてくるものがあるとは!
約1時間、ずっと上を向いている間、自然の空と人口の明かりと対峙し、いろんなことを考えたり思ったり思い出したりしました。
色の記憶って自分で思っているよりも鮮明で、すっかり忘れていたはずのことを思い出して遠い記憶の旅に出ていました。
瞬く星を見て、次第に数が増えてきて、何億光年向こうの世界を考えました。
人間の目ってなんていい加減で、そのお陰でなんて神秘的なんだろう。人間というもの自体がなんてあやふやなんだろう、なんてことも思いました。
「では、お時間です」
の声でハッとわれに返り、その場の空気もにわかに現実味を帯びます。みんな魔法が解けたようにざわざわと話しはじめ、見上げる空はいつもの夜空でした。
ここにいる人それぞれに思っていることも感じ方も違ったでしょうが、それぞれに不思議な体験をしたことは間違いありません。(寝てたオジサマは別として・・・)
中には「ただの目の錯覚だ」と、思う人もいると思いますが、それもそれ。人それぞれの感じ方です。
それにしてもジェームスタレルという人は、なんて面白いことを考え付く人なんでしょうね。
もし、金、土曜日に直島に滞在できたら、是非このナイトプログラムを体験してください
そして、ナイトプログラムの後に美術館を出て見上げる空は、いつもよりも大きく深く見え、愛着がわいていますよ